I wish クニトミのおっちゃん were here。

昔、我が家の電化製品は、ほぼナショナルだった。
おとんやおかんがナショナルをことさら好き、
というわけではなかったと思う。
一番近所にある電器店が、ナショナル系列の、
「クニトミ電化」だったからだろう。
新香里のバス停からあるいてすぐ、ピーコックの横の。
※写真はだいぶのち、ワシの知ってるクニトミ電化ではないが。

今現在、広告の仕事をしていて、
ちびっこいときから、その辺に意識高い系だったワシは
「ナショナルよりソニーの方がかっこええのになあ」と、常々思っていた。

だから、ウォークマンも買ったし、
学生時代、一人暮らししたら、テレビはソニーにした。
白モノには興味なかったので、
冷蔵庫は生協の安いのだった。

2000年頃、博多に転勤したときは、
もう家電量販店が蔓延してる時代だったので、
メーカーはこだわらず、安いので揃えた。
その頃買った家電製品が、
耐用年数を超えたのかここ数年、
相次いで、故障する。
その度にメーカーに修理を頼むが、
その対応が、年々、あからさまに
ひどくなっている。

冷蔵庫は、もう今や冷蔵庫を作っていない富士通ゼネラルで、
何度か修理してもらったが、こないだは最近の常套句
「古い型なんで、修理できない可能性もあります。
出張料だけで○千円かかりますがいいですか?」と聞かれた。
「前回、来て直してくれた方○○さんに来てもらえるなら」と応えた。
結果、その人が来てくれて、
「ほんとは、こういうときは直らないって言えって言われてるんですが、
指名されるのって初めてで嬉しかったんで」と言って、
ちょちょいと直してくれた。

SHARPのDVDは、前回は来て直してくれたのに、
今回は「出張料で○万かかります」
「では西田辺まで持っていきますが」
「○千円安くなります」というやりとり。
交通費とあまり変わらんくらいしか安くならなかったんで、
腹たって断って、潰れるの覚悟で
自分で分解して直したら、すぐ直った。

TOSHIBAの洗濯機は
「出張費2万、直るかどーかはわからん」と言われ、
腹がたって、新しいのを買った。一年くらい前。
けど、いまだに前の洗濯機の方が好き。

温水器のときは、修理できたけど、
かなり金かかった。

機械に詳しいやつに洗濯機や温水器の話したら、
「たぶん、ぜんぶ、基盤の配線の問題。
もしかしたら、ハンダ付けしてるとこが
外れてるだけかもしれんから、
詳しい人が見たら、すぐ直せるよ」と言われた。

そいつの話、全部信用するわけやないけど悔しかった。
そんな心のない理由で、
あんだけ使いやすく、世話になった洗濯機と
別れさせられたのか。

いつの間に、日本の家電メーカーは、
「修理するくらいなら、新しいのを買え」
みたいなことを正義とするようになったのか。

少なくとも、10年前のSHARPや富士通ゼネラルは、
状況もちゃんと確認せず、電話で
「買い換えた方が」とは言わなかった。

ワシは二度と、TOSHIBAとSHARPは買わん!
とか思ってたら、不意にクニトミ電化のおっちゃんを思い出した。
実家にあったどんな電気製品でも、直してくれた。
うちの電気製品はたいていクニトミ電化で買ってたんでナショナル製品やったんやけど、
たまに頂き物であったりする他社製品まで。
ワシもおっちゃんの顔、覚えるくらい、何度も来てくれてた。
このおっちゃんが「さすがに寿命ですわ」
ゆーたら、おかんもおとんも納得してた。

友だちんちが、たいてい、カラーテレビになってるのに、
まだうちは白黒やったときは、
「寿命ですわ」を期待したのに、直してしまいやがった。
「クニトミのおっちゃんめー!」と思った。

あの頃以上に、電化が進み、
ひとつでも故障すると、
日常生活が脅かされる生活。
その生活を改めたい気持ちもあるが、
その生活に慣れてしまった人間にとっては、
「クニトミのおっちゃんが近くにいたらなー」
と切実に思う毎日が続いている。

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