夜久一@SHADY LANE。

今日は寺田町のSHADY LANEで久しぶりの夜久一くん。 
土地勘のない町を地図片手に歩き、ギリギリに店に入る。

着いて間も無くライブが始まる。
始まった途端、驚いた。幅が断然広がってる気がする。
夜久くんが変わったのか、
時間を置いて、ワシが余裕を持って聴けるようになったからなのか。
前は声の大きさにとりあえずビックリしたけど、
今回は抑制すべきところは、抑制が効いていて、
その分声の大きさが、際立つ時にはより際立つ。
余韻の残る感じが気持ちええなあ、と
前には思わなかったことを思った。

曲によっては、はっぴいえんどや、はちみつぱいとか、
あの頃の音楽を思わせるような響きもあって、
「頭の中での置き場所を間違えてたかも」と思ったりした。
けど鈴木常吉さんの「鉛の兵隊」のカバーが、
常吉さんとはまた違う切ない曲に仕上がってて、
置き場所を間違えたわけではなく、
夜久くんの大きさを見誤っていたのだなあ、と分かった。

「アカシアの雨」とか、童謡「赤とんぼ」とか、浅川マキさんの「少年」とか、夜久くんのカバーのピックアップの仕方は独特だけど、
聴いてるうちに「なぜこの曲を」という理由が、
なんとなく理解できてゆく。

頭に渦のようなものが思い浮かんだ。
まだまだ大きな渦に成長中で、
いろいろなものを巻き込みながらも、
その渦の中心ははっきりしている。
いや、その中心も揺れ動いていくかもしれないけど、
揺れ動きながらも、どんどん大きく深くなっていくのだろう。
ラストの前の曲、オリオンとか星座がいろいろ出て来て、
どこかで聞いたことあるフレーズだったんで、
終演後聞くと、宮沢賢治の詩のフレーズだった。
ええ曲やなー。
あの曲だけでも、もう一度ライブに行きたいと思った。
※調べたら、作詞も作曲も宮沢賢治で「星めぐりの歌」というタイトルでした。

ギターもすごく気持ち良かった。
年に似合わず、切なく深みのある音。
「どこかで聴いたことある気がするなー」と
ずっと思ってたんだけど、
アンコールでふと気がついた。
なんとなくスーマーさんに似てる気がするのだ。
ときにストイック、でもときどき
ハッとするほど、色っぽい。
スーマーさんも夜久くんも横浜、
ワシは横浜のこと、語れるほど知らんけど、
もしかしたら、その辺の共通点が
音に反映してるんかもしれんなー、と思った。

夜久くんのワンマンは初めてだったので、
どっぷり浸れた。

終演後、トイレに入るとトイレには、
植田正治さんのフォトフレームが並んでいた。
ちょうど増山さんが植田正治さんのことを
Facebookに書いてたのを見たばかりだったので、
嬉しくなって、マスターに聞くと、
やはり植田正治さんのことが大好きだと言う話だった。
一日に二度も植田正治さんの話に会う。
なんか嬉しい日だったなあ。
お店もすごくおしゃれでまた来たくなるような店だった。

夜久くん、年末にはまた大阪来てくれるそうだ。
またゆっくり浸りたいな。

と思いつつ、環状線を京橋で降りて、
最近見つけた23時半過ぎまで走ってるバス路線で家に向かった。
市バスを使うと、なんかめっちゃその町に詳しくなったような気になるなー。

あ、また動画を忘れてた。
なんかええ感じのPVあったんで、それを。

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