ムジカジャポニカ 11周年祭。

ここ数年「海の日」は毎年、ムジカジャポニカ周年祭。
今年は17日。
そして、今年はこの神山町のこの場所で行われる最後の周年祭でもある。
行かいでか!!
18時過ぎ、ムジカに向かうと、おなじみの顔、久しぶりの顔が、
既に集まり始めている。
中に入るとカウンターの中は、ムジカオールスターズ。
しゃきちょんがいる、ジョンソンtsuがいる、せい子さんがもちろんいる。
雑葉のお父さんはモヒートを作ってる。
ビールのタンクの横に雑葉のお母さんがいないのが寂しいが、
雑葉のお母さんがいない、ここでの周年は、今年だけ、
そのことも含め、今日11周年祭の記憶になっていくだろう。

本日のチャージは1000円!しかもドリンクチケット2枚つき。
つまり、ノーチャージと同じなのだが、
出演者へのギャラは、すべて本日の売上次第、
観客の飲み食いが、ギャラになる、
飲み食いが、好きなミュージシャンを呼べる燃料、
ライブハウスを続ける大元になる、という仕組みを
観客が改めて知るための、粋なチャージ設定なのだ。
こういうところがせい子さんの姉御っぽいところで、
尊敬に値するなあ、と思う。
ワシときたら、ライブが始まる前にすでに
ドリンクチケット2枚を使い果たしておったのだが。

初めはせい子ちゃんと同い年、この神山町ムジカ最後の周年に
呼ばれたことをホンッキで喜んでいた桜川春子ちゃんのレミーマルタン。
役を作って神妙な顔で出てきたシスターのかんちゃんが、
メンバーを呼ぶ途中で吹き出してしまい、
爆笑でライブが始まる。
かんちゃん、グッジョブ!!
今日一日が楽しい日になることが、これで決まったな。

春ちゃんの完全に吹っ切れたパフォーマンスと、
めちゃくちゃブラックでかっこいい演奏。
春ちゃんのボーカルもキレまくっている。
いつもより、声のトーンが高い気がする。
それはきっと「せい子もっともっと行けるで~~!」とか
「って言わんでもあんたはやるやろな~~!」とか
「絶対、来年の今日は『移転して良かった』と思ってるで~~!」とか
春ちゃんから、せい子さんへの応援であり、共鳴であり、
信頼でもあるんだろうなあ。
音楽もエンターテイメントも良かったけど、
今日は何より春さんからのせい子さんへの愛を感じるライブだった。

レミーマルタンのでの春ちゃんの動画はあまりなかったので、
少し短いけど、その怪演ぶりが覗く映像を。

ライブ終わると、外へ避難。
何しろ人が多いので、暑さが半端ない。
晩8時前の段階で外の方が涼しいくらいだった。
雨が降らないで、ホンマに助かった。
少し、人酔いもしてたこともあって、
外でゆるんでいたら、
せい子さんの声、ハッチハッチェルさんだ!
この周年のレギュラーは、ハッチさんとのりをさん。
2人とも関西在住ではないのに、必ずここには日を空けて駆けつける。
2人の人格の素晴らしさももちろんあるが、
ムジカは、そういう場所なのだ。きっと。
最近は、Eテレの「ムジカピッコリーノ」への出演もあって、
子どもファンも増えたらしい。
けど、久しぶりにお会いしてもどこも変わっておらず、
「よ!TVスター!」と声をかけると
「握手は一回だけだよ!」と極上の返しをしてくれた(笑)

もちろん、ライブも文句なく楽しい。
ハッチさんの音楽ルーツは多彩だ。
デキシーかと思えば、ケルトだったり、
バルカンブラスが混じってるように聞えるところもあるし、
楽器をフィドルとして使ってたかと思うと、
切ない昭和歌謡を奏でるバイオリンに変わってたりもする。
けど、通底してるのは、
「どうせ、人間は馬鹿でダメなんだ。でもそれを悲観しないで、
だからこそ楽しもう!」という姿勢だと思う。
なんて、ワシを救う音楽なのだろう!
久しぶりにハッチさんの音楽聴きながら、
そんなことを改めて思ってしまい、
心の中で「ありがとう~~!」と叫んでた。(本人には言わないけど)

ハッチさんの動画は、何度かアップしてるので、今回はその演奏能力の高さも
伺える映像を。

やはりハッチさんのあとは、人酔いと暑さ負けで、外へ。
そして再びせい子さんの声で中へ。
さあ、今日のトリはギターパンダさんだ。
しかし、「出雲ギターパンダ」?なんだそりゃ。
聞くとギターパンダさんこと山川のりをさんが、
出雲の方で共演するミュージシャンを
今回は大阪に連れてきたってことらしい。
ワシの周りには全国を旅するミュージシャンが多いが、
中でもこののりをさんは、ほとんど定住してないのではないか、
と思うほど、年中ツアーに出てて、良く体が持つな、
よくブッキングができるな、と感心するほどだ。
そして、その土地土地のミュージシャンと交流して、
気に入ったミュージシャンがいると、
その人を広く紹介するのを惜しまない。
ワシもミュージシャンではないのだが、のりをさんがおもしろがって、
よくワシの写真をSNSに上げたりしてくれてるので、
初めての人でも「のりをさんがよく写真上げてる人!」とか言って頂いたり、
初めての土地でもライブハウスなどでのりをさんの話すれば
場が持ったりとなにかとお世話になってる。

そんな風に毎日のようにライブをしているので、
やはり盛り上げるのは、最高にうまく、
盛り上げては、ときどきジーンとくる歌で泣かせたり、
という緩急がすごい。
わからんけど、曲順決めるんではなくて、客の流れ見て、判断してのかな。
それもすごいけど、客の流れ予想して、初めから曲順決めててもすごいな。
それくらい、的確な曲順だ。
出雲のお二人もロックンロールな、気持ちいいベースとドラムなんで、
ソロのときより、グルーブ感があって、
ワシ個人的には、「やっぱりバンドの方がええなあ」と
改めて思ってしまった。

のりをさんは、人の曲を自分のものにしてしまうのがうまい。
というか、自分の曲になる曲への嗅覚がすごいんだと思う。
ずっとのりをさんのオリジナルだと思ってたけど、
The Endさんの曲だった名曲を。
珍しいエマーソン北村さんとの共演で。
(これ、去年の西院音楽祭やな。観てたなあ)

そして、最後はせい子さん、ハッチさん、春子ちゃん、
かんちゃんをステージに上げて、アンコール。

アンコールは、のりをさんの「くだらない音頭」(笑)
いやいやこの曲でライブ終わるのが、嬉しいなあ。嬉しいなあ。
さすが、ムジカや。さすがのりをさんや。さすがハッチェルさんや。
さすがせい子さんや!!

この曲は、のりをさんの曲だけど、ハッチさんが
「ムジカピッコリーノでやってしまったんだよ!」て言ってたので、
今回はそのシーンも。

https://www.youtube.com/watch?v=gBEQ0GK6aaQ

さあ、ライブが終わったからと言って、祭が終わるわけじゃない。
ナオユキさんが橋の下で「ハッチに似てる!」とゆーてた
ムーチョくんをハッチさんに紹介したり、
ハッチさんの誕生日をみんなで祝ったり、
いつもの面々、懐かしい面々、初めて会う面々とわ~わ~言いながら、
いつ終わるともない祝宴は、続きまくるのであった。

予言が当たった?
せい子さん、きっといろんな意味で
「移転して良かったー!」と思ってるはずだ。
(20180720記)

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