杉本博司「瑠璃の浄土」@京都市京セラ美術館。

岡崎公園の京都市京セラ美術館に、写真家、杉本博司さんの「瑠璃の浄土」を
観に行ってきました。

ミュージアムに行くのも久しぶりやなあ、と、調べたら、
二月末以来やった。
展覧会関係、一番先に観覧中止になってたもんなあ。

申し訳ないけど、杉本博司さんという写真家は、名前を知ってるくらいで
ほとんど存じ上げなかったのだが、
京都市京セラ美術館が、ずっと工事してて、
リニューアルオープンの柿落としの展覧会だったので、
そのリニューアルの見物がメインの目的であった。
ほんまは、開館日三月二十一日の予定やったらしいが、
この状況では、開けられるはずもなく、
五月末から会期を改めて、予約制で観覧を行っている。

ワシも半月ほど前に「この頃やったら、もう出歩けるようになってるかな?」と
予想して、本日分を予約したのであった。
予約時間は14時から14時半の間に受け付け。
これも、朝のラッシュに引っかからないで、行くための時間設定。
ヘタレをフルに活用して、一番安心して行ける時間を選んだのであった。

京都市京セラ美術館は、去年からネーミングライツでこの名称になったが、
ワシらには京都市美術館の方が馴染みがいい。
リニューアル前にも行ってたので、どう変わってるか、楽しみだった。
ワシ的には、かなり満足な仕上がりやったなあ。

昔ながらの重厚な作りは、できるだけ残したまま、
新しいセンスを加えて行ってる感じがした。
石造りの階段とか、創建当時のままなのかわからんけど、
あの辺の作り、壊しちゃったら、もう再現できないやろうからなあ。

ちょっと残念だったのは、メインの広いスペースに登る階段と、
そこから更に上に登る螺旋階段、デザインはいいのに、
素材とかがちょっとちゃっちい気がした。
せっかくの広々とした、今までの美術館にはないスペースなので、
百年くらいは、耐えられそうなものにして欲しかったなあ。

展覧会も、素晴らしかった。
杉本さんの写真、実際に観るのは初めてだったけど、
「写真」というより、この美術館の新しいスペース、
「東山キューブ」と一体になった写真モチーフのインスタレーションやな、と思った。

圧巻は三十三間堂の千手観音の立ち並ぶ写真で構成された部屋。
モチーフは三十三間堂だが、それとは、また違う2020年ならではの浄土を
感じさせる展示であった。
しばし、部屋の中央部分にあるベンチに座り、浄土を夢想した。
ただ気になったのは、この頃の仏教観なら、浄土は西にあるはずなのに、
展示が東に向いてたことだ。
物理的な事情があるのかもしれないが、やはりここは、西に向いていて欲しかった。

予約制だし、平日なので予約も定員まで行ってないのか、
かなり人も空いてたし、わざわざ予約してくる人たちなので、
ガヤガヤ喋りながらの人が少なくて(ゼロではない)、
落ち着いて観られたのも良かった。
特にワシの苦手な、あまり興味ないのに、新聞社からどこかからタダ券もらって、
頭から感心しようとしに来て、すっとこどっこいなことに、
大袈裟に感心しながら声を出すおばさまたちがいないのは、
後から考えると、かなりストレスを感じなくて済んだ気がする。
経営的な面から考えると、難しいのだろうが、
ワシ個人としては、予約制美術館鑑賞、悪くない気がした。

展示の最後の部屋で、どういう関連かわからないけど、
田中泯さんの舞踏のビデオコーナーがあった。
これも、かなり見応えのあるもんだった。
踊り、よくわからんのやけど、田中さんの踊りって、
何か根元を求めてる気がする。
だから一生、進化し続けるんやろな。
年老いて、傷だらけになった足のアップとか、
何か、尊いものを感じてしまった。

コレクション展も観たかったのだが、久しぶりの展覧会鑑賞。
かなり疲れてしまったので、それは次の機会に譲って、
気持ちのいいカフェで、ちょっとゆっくり。

お腹が減ってたので、カブのポタージュを頂く。
うん、胃に優しくて、美味しい。
正解やな。

ミュージアムショップも充実してて、
オリジナルグッズもクオリティー高い。
さすが文化都市、京都の美術館やな、と感心した。

国立近代美術館もきれいになったし、動物園もリニューアルしたし、
ロームシアターも入ったことないけど、きれいになったらしいし、
岡崎公園一体の整備は、これでひと段落なのかな?

帰り、バスを待つと、ちょうど岡崎ループバスが来た。
少し遠回りだけど、まだラッシュの時間には早い。
青蓮院や知恩院の前を通って、三条京阪に着く。
4時半の京阪特急で、明るいうちに大阪に戻る。

しばらくは、ラッシュを避けて、こんな感じになると思うが、
少しずつ、いろんなところに出かけて行こうと思う。
まだ京都で飲むには、時間がかかりそうやな。

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