ホットモットガンボ2022初日@磔磔。

昨日、一昨日行ってた磔磔のホットモットガンボ。
なんか感情が溢れ過ぎてて、書けそうにない気がしたんやけど、
初日、家に帰ってから反芻してたら、
めっちゃ書きたい気持ちになってきた。
なんか初めて感じるような不思議な感覚やった。
ちゃんと書けるか自信ないけど、
今感じてること、とりあえず、自分のために、
記憶を記録するくらいの感じで書いておきます。
たぶん、独りよがりな文章になると思うんで、
めんどくさそうに思ったら、スルーしてくださいね。

磔磔に向かう道から、なんか不思議な気持ちになっていた。
ワシが初めてローザ・ルクセンブルグを観た磔磔に、
40年の時間を経て向かっている。

「初めてどんとを…」ではなく「初めてローザを…」だ。
実は、どんとのことは、それ以前に見ていた。
大学の体育館横の食堂で、真っ赤な髪の人を見かけて、
「うちの大学には珍しいタイプの人おるなあ」と思ったことがあった。
もちろん、ローザの音源は聴いてて、大好きだった。
けど、その頃、ほとんどのレコードは買えずに、
レンタルで一日借りて、カセットに録音して、次の日に返してたので、
ビジュアルの印象があまりなかったのだと思う。

その日、むちゃくちゃ楽しみにしてたワシにとっての初生ローザ。
磔磔のステージにローザが出てくると、見覚えのある真っ赤な髪の男、
「あ、あの人がどんとやったんや!」

あの日から40年の月日が経っている。
この日は、ワシが先日の還暦パーティー用に染めた真っ赤な頭で、磔磔にいた。
なんだか熱心などんとファンの初老男みたいで恥ずかしかったが、
いろんなことが繋がったようにも思えた。

この日は、演奏中は、撮影禁止だったので、
演奏前のステージ写真を。
始まるまで、スクリーンには「HOT HOT GUMBO ’92」の映像が流れている。
初日だったか二日目だったか忘れたが、
この時のTシャツを着てる方もいらっしゃった。
30年前のあの頃から、ライブに来てた方が、この日も来てるんやなあ、
みんなどんとの歌を忘れずに毎日を過ごし、生きてきはったんやなあ。
それだけで、ワシらはもう同族やな。

一組目は、そんな現役の頃のどんとを知るはずもない、若いバンド、「HillAndon」。
もちろん、ホットモットガンボ、初登場。
みんなの顔が、いつもよりマジっぽい。少し緊張してるんかな。
けど、緊張してるってことは、このステージでやる意味をわかってるってことだろう。
どんとの音楽が、どんとを現役では知らない世代にまで届いてるってことだ。
それは、すごく嬉しいことやなあ。

始まると、いつものむっちゃ楽しそうにステージやってくれるHillAndonやった。
いや、いつも以上に楽しそうかもしれん。
自分達を知らない人の方が多いステージで、
こんなに楽しそうにやれるやつらが頼もしい。
そや!今日はお祭りや!一緒に楽しまんとな!!
HillAndonの緊張を、少し心配してたけど、
どうやらワシの方が、もっと緊張してたようや。
楽しそうなHillAndonが、それをほぐしまくってくれた。
おおおお!「在中国的少年」!!この曲で来るか!嬉しい!!
今までのホットモットガンボ、ほぼ全部来てると思うんやけど、
この曲カバーしたのは初めてちゃうやろか?

この曲は、ローザが世の中に認められた曲。
ひとつ目のバンド、若いバンドがやるのにぴったりやと思った。
しかも、めっちゃカッコええ!
達郎くんのギターソロなんて、攻撃的で痺れるくらい。
康次郎のボーカルも、すげえ自由に、この曲を遊んでる。
セリフ部分、ベースの竣くん、頑張った(笑)
ローザの曲は、リズム隊が要なんちゃうかな?思うんやけど、
ベースの竣くんもドラムの隼人くんも、
楽しそうに、その役割を果たしていた。
ただ「呼ばれたからやります!」じゃなくて、
ほんまにこのステージでやれることを喜んでることが伝わってきて、
おっちゃん嬉しかったですわ。

続いても、ホットモットガンボ初登場の中川敬さん。
そっか、初登場なんや。
ボ・ガンボスと近いイメージあったので、もう出てはるような気がしてた。
一曲歌った後、始まりました、漫談「どんとと私」(笑)
「長くなりそうやな〜」思った瞬間、「つづく!」と宣言して、
ニューエストモデルの曲に。
曲も聴きたかったけど、話の続きもめっちゃ聴きたかった。
相変わらず、トークも冴えてるわあ。
一曲終わると、ほんまに続けてくれはった(笑)
さんざん笑わせた後、「夢の中」「トンネル抜けて」に持って行く展開、
ほんまプロフェッショナルです。

そしてトークだけやなくて、音楽ももちろん素晴らしい。
ずっと喋ってても、曲に入った瞬間、さっと音楽の世界に入って、
風景を連れてきてくれるのは、もうさすがとしか言えん。

「満月の夕」はやはり、いろんな風景が広がる。
どんとは、この時、どんな気持ちやったんやろう、みたいなことも考えてしまった。

そう言えば、この日は、磔磔に来る前に、
ソウルフラワーユニオンで中川さんと一緒にやってた
伊丹英子さんが堺町画廊でやってる、
「ウチナーの手仕事展 琉球の器・食・布」展を覗いて、伊丹さんと雑談したのだった。


二回目観ても、ええ品ばかりやったなあ。
やっぱり思い切れる値段やなかったけど、
伊丹さん、展覧会終わったら来る、ゆーてはったけど、
中川さんには間に合わなかったんやな。
満月の夕で伊丹さんが飛び入りすること、少しだけ期待したけど。
まあ、伊丹さん、沖縄と京都の二拠点生活やゆーてはったんで、
その機会は近々やってくる、と思っておこう。

中川さん終わって、トリまでのセットチェンジのタイミングで伊丹さん、来はりました。惜しい!

そして、トリはもちろんボガンボローザ。
どんとが所属してたローザ・ルクセンブルグと、ボ・ガンボスが合体したバンドだ。
なんかワクワクしてきたぞ!
二つのバンド通じてどんとと行動を共にした永井さんが後から入ってきた瞬間、
ほとんどの人が立ち上がった。
そら、そうやな。
立ち上がった、というより座ってられへん、ってワシも思ったもん。
一曲目から歓声が飛ぶ。
二曲目で早くもゲストで中川敬さん登場。
おおおお!「魚ごっこ」や!!
立たずにはおれんどころか、歌わずにはおれんやろ!
この曲は、当然Dr,KyOnさんのソロが聴きたくなるなあ。

そして、これも好きな曲「ポケットの中」と言うか、
どんとの曲、ほとんど全部、好きなんやけどね。
そう言えば、中川さん、この曲、どっかでカバーしてはったよな。
あとで調べた。これやな。

中川さん、めっちゃ楽しそうにやってはる。
ほんまにどんとの曲好きなんやろなあ。

なんかこの辺から涙腺ゆるくなってきた。
危ない。
永井さんのどんとを思う言葉が突き刺さり一回目の、決壊。
まあ、そうなるとは思ってたけど。

続いて「まだあったまってないんだよなあ」と
言いながら玉城さんのボーカルコーナー。
…ということは、あの曲??
あ、違ってた「橋の下」だった。
けど、これは、これで、無茶苦茶嬉しい。
この曲は、聴けば必ずワシを大学時代に連れ戻す。
毎日楽しかったけど、ときどき一人で行って、
ぼ〜〜っとしてた鴨川の河原、荒神橋の下を思い出す。

しかも、何??この後半の音の重なり!盛り上がり!
すげえよ、すげえ!
かっこいいとか、そんな平常心で言える言葉じゃおっつかない。
ギャー!とかワ〜〜!とか頭が擬音でいっぱいになる。

そのまま「ニカラグアの星」だと!

当時、なんじゃこりゃ!乱暴なトーキングヘッズかよ!
と驚いたホットファンク。
この日もあのときと同じくらいぶっ飛んだ。
すげえ音の洪水!
踊れ!歌え!わめけ!泣け!浸れ!
誰だ?この声は??どんとか?

この辺りから、ずっと興奮しっぱなしで、あまり記憶がない。
永井さんが歌ってたのが「Zulu Rice Shop」で、
KyOnさんは「絶体絶命」?あれ?逆だったか?
気がつけば、康次郎くんがステージに上がってた。
うわあ!康次郎くんがお父さんくらいの大ベテランに囲まれて、
堂々と歌ってる!
それだけでも感激してしまう。
おお!そして曲は再び「夢の中」に。

康次郎くん、全然臆してない、どころかむっちゃ楽しそう。
ボガンボローザの方々も「若いのちょっと一緒にやってやるか」、
って感じではなく、
台頭に、ひとりの組むに値するボーカリストとして、
楽しみながらも真剣勝負してる感じがする。
最高や。ウットリしてまう。

おお!康次郎くんに代わり、
赤いカツラかぶって、どんとに扮した井垣さん登場。
「サイアイアイ」。盛り上がる盛り上がる。
クライマックスが近いんやな。
康次郎くんもまた出てきて、「どんとマンボ」や「見返り不美人」。
今は、何年や。ワシは何歳や。どんとはどこにおるんや。

アンコールはおお!こう来なくちゃ!
「ダイナマイトに火をつけろ」からの「助けて!フラワーマン」。

こんなに立ってライブ聴くの、いつ以来やろう。
わしゃ、もう還暦なんやけど。
けど、全然疲れを感じない。
この日はアンコールのみ撮影可でした。

最後は、ボガンボローザのメンバーで「Sleepin’」憎いなあ。
けど、ほんま、ここでこのまま眠れたら、どんなに気持ちええやろ。

今回は途中で寝るのが嫌で、ライブ中ノンアルで過ごしたので、
終わってから、かなり飲みたい気分だったのだけど、
今飲んだら、絶対気分良くなって、遅くまで飲んで、
明日来れなくなる自信があったので、
飲まないまま帰ることにした。

飲んだないのに、阪急電車で爆睡して、桂あたりから記憶が無くなり、
起きると、乗換する淡路駅に停車中だった。
危ない危ない。
なんとか、ちゃんと帰れた。
また次の日もある、喜びを噛み締めながら、眠りにつく。


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