止むを得ず、カヌー初体験。
慣れないことをしてしまった。
古仁屋から名瀬にバスで戻る途中、
天気に釣られて、ついふらふらと
マングローブパークで降りてしまった。
歩いてマングローブが見れるのかと思ったら、
カヌーに乗らんと上から見下ろすだけで、
近くでは見られないらしい。
「ワシがカヌー?似合わんなー」と思いつつ、
貧乏性のワシは「降りたからには、タダでは帰れない」と思ってもうた。
どうせ次のバスまで1時間以上あるし。
マングローブパークの中は、
小さな川の水族館みたいなのと、
グランドゴルフ場。
グランドゴルフ場では、地元の方たちなのかな?
達者なご老人達が楽しんでおられる。
川のトンネルっつーのは、
最近の水族館みたいに川の下を透明のアクリルかなんかで覆って、
川底から上を見上げるようになっていたが、
生物の気配はなかった。
さて、肝心のマングローブ見学。
友人に誘われたことはあるが、
一度としてやったことのない、
まったくのデビュー戦。
川下のマングローブに向かって漕いで行くのだが、
なかなか思い通りに行かず、
景色を見る余裕もない。
マングローブは川寄りは低く、同じ高さに。
川から離れると高めの、同じ高さになるそうです。
みんなが日光を浴びるための工夫だそうです。
隣の木が成長遅かったら、成長を遅らせて、
同じ高さになるまで待つらしいです。
とんだ平等思想ですわ。葉の丸いのがメヒルギ。
これは川に近い方なんで、背が低い。
満潮時は水没するらしい。
そのときは、カニが避難してきて、
葉をかじるので、
一部、葉がギザギザ。葉が尖っているのが、オヒルギ。
塩分をひと枝一枚の葉に集めるシステム。
だからひと枝ひと枝、一枚だけ黄色い葉がある。
それが限界に達したら、落として、
また違う一枚が人身御供になるらしい。満潮時に、根に空気を供給する呼吸根。 休憩時、落ち着いて周りを見ると、
絶景だった。小さいけど、シオマネキ、いた。
気配がするとすぐかに穴に逃げ込むので、
写真撮るのが大変。さらに小さいカニ。
こいつは割と捕まえられるみたい。
ちなみに手はガイドさんの手。
干潮時だったので、干潟に上がり、
いろいろ説明を聞く。
シオマネキを見たり、
メヒルギとオヒルギの塩対策の違いを聞いたり、
なかなか面白くて勉強になった。
干潮時は流れが速くなるらしく、
帰りは行きよりかなり体力がいる。
あまり急なところはガイドさんに引っ張ってもらう。
それでも、降りて30分で既に腕がだるい。
カヌーの楽しさを分かるまでは、
まだまだ時間がかかりそうだ。