ONI & Colloid New Album Release Party@旧グッゲンハイム邸。

昨日は、神戸塩屋の旧グッゲンハイム邸に、
ONIちゃんの「IKIMONO」とColloidの「間(あはひ)」のダブルレコ発を観に。
と言っても、俊敏で有名なワシは(そのな事実はどこにもない)、
両方のアルバムを既に入手済みであった。

と言いつつ、実は危ないところであった。
ONIちゃんのアルバム、クラウドファンディングに協力してたので、
このライブの前日に届いた。

もう一日、到着が遅れてたら、
ガラスの海馬で鳴らしたワシ(残念ながら、厳然とした事実だ)、
そのこと忘れて、ライブ会場で買ってたに決まっている。

とまあ、ホッとしながら、神戸を越えて、スマの先にある塩屋に、
JRで向かう。
須磨から塩屋までは、海岸沿いを走るワシの好きな路線である。

考えてみれば、今年初めて目にする海の風景である。
通り過ぎるだけだけど、嬉しいのである。
沖縄に行きたくなるのである。
嗚呼。

須磨から塩屋までは、ずっとこの光景が続くので、
窓から離れられない。
淡路島も見えている。
嗚呼。

旧グッゲンハイム邸は、塩屋駅からすぐ、
踏切を渡って、石段を登った場所にある洋館、
考えられんくらい絵になるロケーションだ。
しかも、庭や建物からは、先ほど列車から見た海が広がっているのだ。
映画のロケーションに使われるはずである。

ライブの10分くらい前に到着。
腹も減ってたので、すかさずカレーを頂く。

なにこれ、めちゃくちゃ美味いやん!
もう、元が取れたような気分。

そろそろ始めるんかなあ、思ってたら、
後ろから声が聞こえてきた。
Colloid、今日は、客席後ろから、歌いながらの登場や!
いろいろやってくれるなあ。

ステージについて、夕焼けバックに演奏が始まる。
あずみちゃんのコントラバスの金具がときどき夕日を受けてキラキラ光る。
なんかいつも以上に、どこかに連れて行かれるような感覚に襲われる。
太陽や、風や、夜空や、月や、森林や、草原、
地球上で感じられる、すべての場面がColloidに繋がってる。
そんなことを感じながら、ライブを味わっていた。

中国語で歌う新曲、どんどん盛り上がって行って、
終わり方がドラマチック。
この娘たち、ほんまに、かっこええなあ。
喋らなければ、だが(笑)

ふと気づくと、いつの間にか背景は闇に。
なんか時間の経過が感じられるライブってええな。

おお!大失笑いのメンバー紹介に続いては、ゲストにワタンベ登場。
なのに、次の曲はア・カペラで始まった(笑)
Colloidのア・カペラは、日本のゴスペル系の「ねえ!上手いでしょ!」系とは全然違う。
ポリフォニー、ハーモニー、混じりまくって、
目指してる世界がすこぶる高いように思う。
そしてそれを曲始まりとして使うけど執着せず、
あっさり次のフレーズへと進む。
つまりすごいレベルやのに、それを見せるためのものではなく、
あくまで曲として必要やからやってるんよな。
そして始まる歌と語りの変則ポリフォニー。
Colloidが「音楽」として捉えてる範囲の広さは、
いつもワシを知らん世界に連れて行く。
だからこそカタルシスの渦に溺れそうになる。

すごく盛り上がったとこでラストは「夜の舟」。
海が近いからか、なんかいつも以上に、
波の光景やら、潮混じりの海風とか、奄美の月とか感じてしまった。

この会場に、そんなに人がおったの?
と思ってまう、ものすごい歓声で、Colloidライブ、終了。

ひっひっふーひっひっふー。
オニちゃんの声も観客席から響き始める。

一人でループ重ねて、幽玄な音楽。
オニちゃんにもColloidとはまた違う原始の匂い、感じるんよなー。
Colloidが原始共産制だとすると、オニちゃんは、はぐれて一匹狼で生きてる感じか。
同じフレーズが少しずつ変化して行って、
気がつくと、さっきとは全然違ってたりする。
むっちゃ長い曲。
楽器もない、一人ア・カペラのミニマルミュージックやな。

おっと!わはははは!
この幽玄な音楽を、こう終わらすとは!
さすがオニちゃん。斜め50メートルくらい上に行ってまう。
しかも「Colloid聴いてたら、Colloidになりたくなってしもて、
むっちゃ長いことやってしもた。」
予定外やったんか!
本能に忠実なオニちゃんらしいオープニングや。

あふりらんぽとは違って、
ソロは伸びやかで濁り気のない声を響すオニちゃん。
淡路島に住んでる時にできた曲らしい。
確かに、ゆっくり動く空気や時間がある。
なんだかゆったり、音楽に包まれて昼寝したい気分やな。
実際、ちょっと落ちてた(笑)

お、アッコちゃん加わった。
アッコちゃんは、Colloidに続いての登場。
音楽に、人の気配が増えた。
アッコちゃんの音が、あくびや衣擦れのように、
音楽に気配を足して行く。
確かに、人間と人間が、音楽を作っている実感がある。
次第に次第に、アッコちゃん存在感が増していく。
二人やのに、音数は少ないのに、隙間のある音楽やのに、
交響曲聞いてるかのような奥行きがある。

お、ベースの稲田さんと、ドラムのワタンベ、登場!
で、いきなり始まる新譜探しイベント。
会場のあちこちにニューアルバムが隠してあるらしい。
こら、ストリーミングではできんわな(笑)

四人で、優しい曲始まったんやけど、
何?この優しいだけやない、怪しさ。
いずれ劣らぬ名手が、優しさのツボを押さえつつ、いろいろ仕掛けてくる。
乱暴な柔らかさ、粗暴な丁寧さ、優しいまま激しい。
反対なんか、ねじれてるのかわからん印象が重なっていく。

ステージで、客席で、歌いまくるオニちゃん。
オニちゃんの動きは、音楽同様、自由そのもの。

なんにしろ、パワーのある音楽やなあ。
おお、ワタンベのドラムソロきっかけで温度が上がってきたぞ!
ワタンベ、ドラム、かっけー!

おお!ラストはColloidまで登場!
「お茶」ゆー曲らしい。
おー中学生男子もボイパで参加。
この巻き込む勢いもオニちゃんらしい。

厳かに始まったと思ったら、いきなり客席巻き込んで、
ケチャかアフリカの祝祭音楽みたいになってきた。
こりゃ大騒ぎやな。

めっちゃ盛り上がって、
途中でお茶休憩(笑)、
お茶汲みが係りは慎亮くん。

もうオニちゃんらしくて、笑けてしゃーない!
もうひと盛り上がりあって、大爆笑で終了。

アンコールはオニちゃん一人で、
EGO-WRAPPINの中納良恵さんとやった「あじさい」。
あれだけ大騒ぎやったライブは、
意外にも、しっとりと終了。
けど、これはこれで正しい、なんかそう思った。

ほんま、ええライブやったなあ。
この組み合わせで、ここでライブ観るのは、
5年ぶりやった。

なんかやっぱりこの場所でしか生まれてこない、
不思議な波動があるなあ。

ゆっくりしたかったんやけど、
けっこう長いライブで、休日の神戸方面から大阪方面への電車は、
夜になると本数が少なくなる。
「すぐ出ないと、家着くのが30分以上、遅くなるよ!」と
Googleマップさんに急かされて、焦って会場を後にする。

せやけど、Googleマップさん、ほんまに、それ最短ルートなん?
ワシ、尼崎から東西線で帰りたいんやけど、
「だったら、この鈍行、塩屋からそのまま東西線に行くんで、そのまま乗っていけ」と言われる。
新快速に乗り換えても、結局同じ電車になるってことやろか?
信用できずに、神戸駅で新快速に乗り換えることにする。

駅で、ふと自販機見ると、見たことない商品が。

こういうもん見ると、つい買ってしまう癖。
あまり電車に乗らない生活なので、
もしかしたら、最近では、ありふれたものなのかもだが、
ワシには初見だった。

確かに、やや、かに風味で、
米粒もちゃんと入ってた。
まあまあいける、
けど、もう買うことはないと思う。

尼崎で東西線に乗り換える。
地下に入ってから」アクシデントで、5分くらい停車して、
少し不安になったりしたが、
それでも、家に帰ると、Googleマップさんの提唱した、
「大阪駅まで新快速で行って谷町線で帰るのが一番速いよ」
というルートより、少し早く家に着く。
やっぱり信用せんで良かったわ!
そう言えば、行く時も、
「ずっと同じ電車に乗ってけ」というGoogleマップさんに抗って、
尼崎で新快速に乗り換えると、
予定より10分くらい早く着いたんだった。

そんなどうでもええこと含め、ええ神戸遠征でございました。

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