「超ひも理論」池田慎&「気に入った絵ができたから」しまだそう@cumonos。
本日は、放出から歩いて15分くらいのcumonosに展覧会を観に。
cumonosは静かな住宅街の中にある一軒家を改造したようなギャラリー。
子どももふら〜〜っと遊びに来そうな佇まいが気に入ってる。

わしがこのギャラリーのこと知ってるのは、
昨年、ここで開催された池田さんの個展、「ひも理論」を観に来てたからだ。
「せっかくなので池田さんの在廊日に来たい」と思ってたら、
最終日になってしまった。
まずは、しまだそうさんの「気に入った絵ができたから」。


一枚目が最近の作品で、二枚目が昔の作品、この2作の間には
10数年の年月があるらしい。
一枚目は、ほぼ直線で構成された幾何学的な絵なのに、
構造や線の掠れ具合で、立体を感じるのがおもろいなあ、と思った。
二枚目は、人形なのに人間臭く、無機物なのに有機物にも思える。
そういう対立する概念を、一枚に落とし込んで、
デザイン的に配置する、といいう意味では、二枚の絵が繋がってるように感じた。
10数年の間に進化して、それを直線だけで表現できるようになったのかもな、
と思ったりもした。
けど、個人的に好きなのは、二枚目の絵だったんやけどね。
で、ワシのお気に入りの池田慎さん。



わはははは!今回もおもろい!
京都の伝統技術のような匠の技で刺繍が施された段ボールやブックカバーや紙袋。
ブックカバーや紙袋は目立たないよう、地と同じ色。
この意味のなさ、馬鹿馬鹿しさがあるからこそ、
段ボールや紙のブックカバーや紙袋みたいな価値のなさそうなものに刺繍するからこそ、
この作品は、デザインではなくて、アートなんやろなあ、思う。

トイレのスッポン(正式にはラバーカップというらしい)、
池田さんの作品では、初めて観る素材。
そこに金色に見える刺繍で、菊の御紋!わははははは!
もう一個には、浣腸シャンデリア!!
ああ!馬鹿馬鹿しくも、緻密で丁寧な仕事!
さすが池田作品!!
後で聞くと、このスッポンは、着色したのではなく、
元々、この色だったらしい。
ようもまあ、こんな高貴な色合いのスッポンがあったもんや。

床の間には、以前釜晴れで大笑いさせてもらった、
太陽光発電ローター。
けど、なんでこれが置いてあるんかと思ったら、
トイレのスッポンの下にモニターが仕込んであった。

釜晴れで腹抱えて笑った、あの企画の動画に、伊勢神宮編が追加されていた。
えええええ!日本で一番格式高いと言われてる聖地であの企画を!!
コントローラーを握るのは、やはり飯田華子さんで、
カメラは、やはりカニコーセンくんらしい。
こいつら、ほんまにパンクですわ!
けど、やはり神の怒りに触れたのか、
撮影日は終始雨で、太陽光発電はちっとも機能しなかったらしい。
それはそれで、この企画らしい味わいというものだろう。
池田さんもラクやったろうし。
しかし、トイレのスッポン、浣腸、ローター企画、
菊の御紋と並べると、それを繋いでるのは、下ネタやなあ。
と池田さんに言うと『それが「超ひも理論」です!』ときっぱり!
上手い!!
やっぱり在廊日に来てよかった!
今回も大笑いさせて頂いた。
しばらく池田さんや、池田さんが「先生」と呼ぶ、おもろい方とお話しして時間調整。
歩いて3分くらいのところにあるバス停から、一時間に一本くらいしかない、
ワシの家の近所まで一本で行ける路線バスで、家路に着いたのであった。
この展覧会、今日までなんで、
これで興味持った方、申し訳ないです!
ぜひ、次回の池田慎さんの展覧会、観に行ってください。
大胆なアイデアと膨大な時間と緻密な技術に驚きつつ、
大笑いしてください!