靴音までメロウに vol.34「冬支度、pocopen +西脇一弘」@雲州堂。

昨日は、ワシんちから、チャリで10分足らず、
北浜の雲州堂へ。

まずは、久しぶりの冬支度さん。
静かで、ささやかだけど、色どりのある豊かな暮らし。
日々の小さな変化を見失わずにいると、
何気ない毎日が、こんなにも楽しいことに気づくことになるのだろう。
なんだか、これほど雲州堂にあってる音楽もなかなかない気がした。

インストの曲、良かったなあ。
小さな場所から大きな世界に広がって行くような印象。
冬支度さんのインストって、あまり印象になかったけど、
昨日聴けて、改めて、演奏能力も高いバンドなんやな、
とわかった気がした。

休憩時間、シラス丼、頂く。
雲州堂は、ご飯美味いのが、ほんま嬉しい。

そして、pocopenさん+西脇一弘さん。
SAKANAではなく、あくまでpocopenさん+西脇一弘さんだそうです(笑)
前日の小川美潮さんに続いて、二日連続、
ワシの音楽の女神さんに会える幸福。

緊張感、柔らかさ、しなやかさ、切実さ、
言葉にすると相反しそうなものが、矛盾することなく、
自然とそこにある。
空気の存在感をきちんと感じる。
pocopenさんの声の説得力が、そのまま存在感に繋がってる気がした。
得難い、他で聴いたことのない、ワン&オンリーな説得力のある声やなあ。

西脇さんのギターが、またこれ素晴らしい。
エレキとは思えない、生とは思えない、
まろやかな、一片の曇りもない端正な美しさ。
追いかけ始めると、もう離れなくなるほど、
聴き惚れてしまうなあ。

ちょっと咳き込んだので、外に出た。
PCR検査も、インフル検査も陰性だったのだが、
周りの人の、せっかくの時間を、
感染に気を取られて損なうのが申し訳なかったので。

外で漏れ聴く音もいい。
ええ門構えに、聴こえてくる来る静謐な音楽。
昨日は、そう寒くもなかったので、
少しピリッとした空気が、音楽に合ってる気がした。
ここが知らん町で、こんな演奏聞こえてきたら、
きっと吸い込まれるように、この店に入るなあ。

音の余韻の残る雲州堂は、まさにこの二人にピッタリな音環境やと思う。
その余韻は、知的で、キリッと自立してて、だけど温かさにも溢れてて、
なぜか、ヨーロッパの子どもが主人公の映画を観たような気持ちになった。

ほんま、この二人でしか作れない音楽でございました。
SAKANA、再結成してほしいけど、それはなくても、
せめて、この二人でライブする機会は、ぜひまた作ってほしい。

帰り道、スーパーに寄るつもりだったけど、
なんか、この気持ちを日常に戻すのがもったいない気がして、
真っ直ぐ家に帰ったのでございました。

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