橋本ヒネモスのBBBムービーvol.10「対峙」「エンドロールのつづき」。
「対峙」。
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こんだけひとつの部屋での限られた登場人物の会話で成り立ってる映画って、
「十二人の怒れる男」以来かなあ、と記憶を辿ると、
つい最近観た「ヒトラーのための虐殺会議」もそうやったな。
最初と最後に外の風景があって、あとはずっと一つの部屋の中、
という構成は、同じやな。
感染対策で、限られた出演者とスタッフの映画が増えてるんやろか。
まあ、偶然かもしれんけど。
意外な展開ではあるが、ひとつひとつ納得のゆく言葉、
伝わって来る揺れ動く感情などで、
一瞬たりとも気の抜けないドラマが成立している。
犯罪立証ストーリーの「十二人の怒れる男」とは違って
スッキリ解決した感じがあるわけではないが、
4人の気持ちが、痛いほどわかるので、
観終わった後、達成感と言って良いかわからないのだが、
「ここに落ち着いて良かった」という気持ちにはなった。
被害者と加害者、立場は真逆だが、
なぜ子どもを失ったのか理解できず、
何かできることがあったのではないか、
と自分を責めてしまうことでは、同じ立場なのだな。
話すこと、許すこと、それが分断の拡大、憎悪の連鎖を断ち切る唯一の方法なのだ、
という、ますます分断の進む現代社会に対する
強いメッセージを感じた。
「エンドロールのつづき」。
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してやられたなあ。
「モリコーネ」の前に、この映画の予告編↑が流れてたので、
観てしまった映画。
もうインド版「ニューシネマパラダイス」と言い切ってええんちゃうやろか。
「ニューシネマパラダイス」好きなら、この予告編で絶対釣られるよなあ。
しかも「モリコーネ」で流すのは、ずるいなあ。
けど、その期待を裏切らない内容でありました。
おっちゃんと子どもの自転車二人乗りのシーンとか、
もう笑ってしまうなあ。
他にもこの映画の監督が敬愛する映画監督へのオマージュが散りばめてあり、
映画愛に溢れまくってるとこも「インドのニューシネマパラダイス」たるとこかも。
ややストーリーが雑に感じられるとこもないではないけど、
そういうところ「目をつぶってやろうやないか」と思っちゃうくらい、
気持ちよく、クスッと笑ってしまうシーンがつづく。
これ、実話ベース、この映画の監督さん自身の経験が元になったストーリーらしい。
集団ダンスシーンや、歌うシーンがひとつもないインド映画。
インド映画も、いろいろ広がってきてるなあ。
でも、どの映画も屈託ないのがええなあ、と思う。
と言いつつ、ラストのシーンは、
「うまくゆーてる雰囲気ぷんぷんさせてるけど、
そううまく言えたって気もしないな」
と、ふと思ってしまいました、とさ。

