ハシケン『ひとつ』LIVE 〜オオタさんといっしょ〜Vol.3@ムジカジャポニカ。
こないだの土曜日は、ムジカジャポニカにハシケンさんと
バイオリンの太田惠資さんのライブを観に行ってきた。
始まってすぐ思ったのは、
達人たちの肩から力の抜けた演奏、
大人のライブやなあ、ってこと。

太田さんのバイオリンは、ハシケンさんの音楽に外から入っていくんではなく、
ハシケンさんの音楽の中に元々あるものを、探し出して、拾い上げてるみたいに、
自然にメロディから滲み出てくる気がした。
タメがあり、間が的確で、色っぽい。
一曲一曲が壮大で、大作。
残響が美しいからか、すぐ近くにスピーカーがあるのに、
広いホールで聴いてる感じもする。
動画は2022.9.17の「オオタさんといっしょvol.2」。
太田さんのお喋り、独特のゆったりリズムでえあなあ。
ほっこり。
ハシケンさんとのやり取りがすごく楽しい。
プライベートからの仲の良さが伝わってくる。
空間と時間の広がり、物語のドラマチックな展開、
二人でやってるとは思えない、大きさがある。
知らん間に体が揺れてた。

ハシケンさんの音楽のフィールドの広さもすごいな。
いろんな違うもんがハシケンさんの中で熟成されて、一体になって、
ハシケンさんにしかできない音楽になっている。
ちょっとかすれ気味、枯れ気味なのに、だからこそ地味豊かで、
いろんな表情を見せてくれる太田さんのバイオリンは、
太田さんそのものなんやろな。
ときどき、フルートのように聴こえたりもする。
この年やから出せる音なんかもしれない。
おお!三線出てきた。「与那国の猫ちゃん」。(元は「与那国ぬ猫小(まやぐわー)」)
そーか!合いの手みたいにバイオリン入れるんや!
ほんま、演奏というよりは声やな、と思う。
言い換えれば、それくらいバイオリンが自分の一部になってるってことか。

なに?このゆるやかな気持ちええ時間。
寝落ちして倒れそうになる。
「月光の道」は、ほんまに沖縄の夜の海に
一筋の月の道が揺らめいてるような。
20年近く前、波照間で見た夢のような夜の海を思い出していた。
デビュー曲「グランドライフ」。
デビュー曲からこんなスケール感?そして雄弁さ?
ハシケントリオが動のハシケンさんやとしたら、
今日は静のハシケンさんなんかもしれない。
だけど動のときに負けないくらい起伏はあって、
静かな音楽なのに、こちらの感情も大きく揺さぶられてることに気づく。

と、言いつつラストはむっちゃ動な「ワイド節」(笑)
あああ!歌った〜〜〜!
アンコールの「美しい島(くに)」、広く、深く、悲しい。
ハシケンさんのオリジナルやのに、ずっと歌い継がれてきた曲のような風格がある。
まだタイトルも決まってない新曲で、オーラス。
やっぱり広くゆるやかな曲やけど、少しキャッチーで覚えやすそう。
歌詞を聞いてると、光が生まれるところから、直接、降り注ぐ光、
生まれたばかりの光、みたいなものを感じて、
足の先から、ポッと暖かくなってくる気がした。
温かい、いいライブにお邪魔した。

