矢野絢子ベストアルバム発売記念ライヴ@レインコート。

昨日はレインコート初登場、矢野絢子ちゃんの
ベストアルバムの発売記念ライブ、行ってきた。

ピアノ、バイオリン、ギター、トランペット。
どっちかというとメロディ系の楽器中心の中高音が、ぶ厚い音構成。
ちょっとない組み合わせなので、どんなことになるのか、予想できなかったのだけど、
始まると、めっちゃ情緒的でロマンチック、ときに壮大でドラマチックな演奏やった。

絢子ちゃんの音楽には、天性の快活さから来る、どこまでも前向きな元気さと、
人生にちゃんと向き合ってるから、見ざるを得ない哀しみからくる憂いとが同居している。
ただ陽気なだけじゃない、くぐり抜けてきた強さのある陽気さ。
だから、信用できる気がする。

ベストアルバムだけあって、曲ごとに表情が違うけど、
一曲一曲がひとつの映画みたいに起伏あって、完結してるんで、
それぞれに聴き応えあるわー。

こんだけ完成度高くて、あんだけ多作ってのは、
ほんますごい。
ちょっと信じられない量と質ですわ。

中でも「ニーナ」は、ほんまこのまま映画化してほしいわー。
この曲は、バイオリンの嶋崎さんとのデュオで。

バイオリンがまた物語っぽさを醸す。
映画っぽくもあるけど、ヨーロッパの絵本を読んでるような気持ちにもなる。
15分?めっちゃ長い曲、この曲で出番のないお二人は、
お地蔵さんみたいに固まって聴き入ってはりました(笑)

トランペットの黄啓傑さん、最近はタンバリニストとしても活躍(笑)
このクリスマスがテーマの曲は楽しいわー。
クリスマスは絢子ちゃんの誕生日でもあるらしい。
ちょっとレゲエっぽいゆーか、オブラディオブラダみたいなリズムで、
明るく楽しい。
でもやっぱり物語がある。

絢子ちゃん、歌詞が上手いんやけど、
それ以前にストーリー作るのが上手いんやろなー。

このベストアルバム、ファンのリクエストで曲を決めたらしい。
2位は「汽笛は泣いて」で1位は「てろてろ」むっちゃ納得!
「汽笛は泣いて」、バイオリンとトランペットのユニゾンが、むっちゃ好き!
これが、そのまんま汽笛のようでもある。

「てろてろ」は、なんとなく、
柔らかい波が打ち寄せるような気持ちになるなあ。
その優しい波が痛みをなでてくれる。

ギターのさいとうりょうじさん、最終の新幹線で帰るらしく、
急いでアンコール。
「人生よ上等だ」は一票差でベストに入らなかったらしい。
ダルっとしたリズムがええなあ。黄さんのトランペットも、
なんかちょい古い匂いしてええ。

ほんま、最初から最後まで、山場しかない、
楽しみどころだらけのライブでした。

絢子ちゃん、歌ってる時の声は、天使か!思うくらい美しいんすが、
根が高知の酒飲みなんで、MCはむっちゃおばちゃんぽくて楽しいし、
終わってからの「スナック絢子」タイムが、たまらんくらい楽しいんやけど、
ちょっと用事があったのと、このところ不眠症状が出てきて、
眠さが爆発しそうだったので、
早々に帰ってしまった。
また絢子ちゃんとドロドロになるまで飲みたいなあ。
昔、絢子ちゃんとサトコさんとドロドロになるまで飲んでたら、
もっとドロドロの沢田ナオヤが乱入してきたなあ、
あれは移転前のムジカだったか、
とか思い出しながら、帰りの電車で、ニヤニヤしてたのでした。

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