橋本ヒネモスのBBBムービーvol.29「ワース 命の値段」「ケアを紡いで」。

「ワース 命の値段」。

公式サイト

脚本、演出、役者の芝居、何もかもがようできてて、
「プロの仕事やなあ」と感心してしまった。
事件が起こる前の子どもたちの遊びで消防車があったりの予兆や、
事件当日のとんでもないことが起こってることの感じさせ方とか、
ため息が出そうなほど、上手い。

しかし、その上手さを超えて、この映画の突きつける主題は重く、大切だ。
人間と数字、これはある意味、相入れないものなのかもしれない。
人間の価値も値段には置き換えられない。
だけど、実際、どこかで値段を出さなければ、
遺族の生活が困ることも事実。
その間を繋ぐものは、決して法律ではなく、
人間として一番大切なもの、人間性そのものなのだろう。

これは、この話に限ったことではない。
日本の行政も、できてしまった法律や、法律や規則に決められた数字を
優先するあまり、人間性を欠いてしまって、
非人道的な結果に至ってることが、多い気がする。

行政の人たちに観てほしい映画やなあ、思った。

「ケアを紡いで」。

公式サイト

強い人やなあ。
いろいろな葛藤を抱えてるのは間違いないけど、
それを抱えたまま、自分らしく、きちんと幸せを求めて、
大切な一日一日を、淡々と生きている。

旦那さんを含め、周りの人たちも素晴らしいのだが、
ゆずなさんが、濁りなく、真っ直ぐに生きてるから、
周りにもいい人が集まり、
ゆずなさんとかけがえのない時間を過ごしてるのだろうと思う。

明日にも終わるかもしれない残された時間を、
きちんと生きた鈴木ゆずなさんと、その周りの人たちの
宝石のような時間を綴った映画。

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