入院日記2018/9/23
2:34
十二夜の月見ながら、初のガス。
8:11
術後、初食事。
口にカロリーあるものを入れる喜び。
8:58
ワシゃ管か!!
点滴だけで栄養補給してたこの二日、
まったく便意なかったのに、
ご飯食べると30分後くらいに早くも便意。
初通便。
人間がもともとそーなんか、
ワシが特別そーなんか。
9:55
術直後は、栄養補給と痛み止めとかで点滴が二本、
鼻は酸素吸入、
指には体内酸素濃度測定器、
患部から、いらないものを排出する管、
おしっこするカテーテルが繋がってた。
昨日の昼、痛み止めとかの点滴が一本取れ、
夕方、酸素吸入と体内酸素濃度測定器が取れた。
今朝、朝食食べられて排便も問題なかったことで、
栄養補給の点滴も取れた。
昼からカテーテルも取れるらしい。
後は患部からの管だけだが、
それも明日取れるかもしれない。
外部と繋がってる箇所が少なくなるたびに、
少しずつ回復してることを実感する。
11:28
噂の尿道カテーテル抜きを初体験。
痛いと言うかなんというか、
全ての神経が尿道に集中した感じ?
なんか尿道にひっかけられた何かで、
一本釣りみたいな勢いで、
釣り上げられる気分というのが近いかも。
癖になりそうにはなく、
ある意味ホッとしてます。
これだけは女性には分からん痛みやと思います。
13:12
うちの病院、DVD完備であったが、
せっかく持ってきたんやし、
テレビカード使うのもしゃらくさいので、
意地になってポータブルDVDプレイヤーで、
「ウィンターズ・ボーン」を鑑賞。
未だに、因習や掟に縛られ、
貧困に喘ぐ、出口の見えない
ヒルビリー層の物語。
ワシらのイメージするアメリカとは違いすぎるわなー。
けど、こういうダイバーシティとかの
考え方からもはみ出してしまい、
将来に亘って顧みられそうにない
少なくない人々が、一気にトランプに
救いを求めたのかもしれない。
貧困や貧富の差は、少しずつ、
社会をどうしようもない方向に
毒していくものなのかもしれない。
まあ1つ言えるのは、入院中に観る映画ではなかったなあ。
重過ぎて、肩が落ちてまいそうや。
けど、部分部分で出てくる音楽、
エンディングの音楽はやっぱり素晴らしく、
ヒルビリー層のルーツである、
スコットランド系の人々の
音楽の力を改めて知るのであった。
バンジョーがこれほど悲しく聞こえる音楽も珍しいとは思うが。
13:54
今日も秋らしい雲でええ天気。
ここ眺望抜群の休憩室では、
お見舞いに来たおっちゃんが、どっちがメインなのか、
Canonのでかいカメラ抱えて大阪城を激写しまくり、
お見舞い相手の患者さんと、抗ガン剤の副作用について、
明るくってわけじゃないけど、
今日の天気や晩御飯の話題くらいフランクに話しています。
ガンもこうやって語られる時代になったんですね。
舐めてかかってはあかん病気やけど、
ビビり過ぎず、冷静に今のベストを
判断していくことが大切なんやろな、
と思います。
今だから言えることかもしれんけど、
ワシも、いろいろ見直すええ機会を頂いたと思てます。
19:08