灼熱と土砂降り7月26日の京都①「妖怪展」@細辻伊兵衛美術館。

7月26日木曜日、ワシにしては早起きして、京都の映画館へ。
大阪で観逃した映画が京都で上映されてたんだが、
朝早い上映だったので、久しぶりに通勤時間帯に電車に乗る。
大阪から京都方面の電車だったので、
そう混んではなかったけど、
けっこう年配の方が立ってるのに、
学生さんたちが座ってて、少し驚いた。
学生さんたち、スマホから目を離さないから気づかないんだろうか。

烏丸で電車を降り、烏丸通を上がる。
まだ9時過ぎなのに、すごい暑さ。
今日の京都は、キツくなりそうやなあ。

上映5分前に映画館につき、「完璧や!」と
我ながら惚れ惚れしてたんだが、
自販機にお目当ての映画がない。
もう満席なのか?
映画館の方に聞くと「その映画は一日おきの上映で、
本日は上映日ではないです。」

は〜〜〜!一日おきの上映、
前も、それで失敗したことあったのに!
こういう失敗いくつ繰り返したら、
幸せになれるというのか。

罰として「お前は明日も早起きの刑や!」と
自分に言い渡す。
(と言いつつ、結局起きられず。翌日が最終上映日だったのに。
観たかったなあ、あの映画)

何をするべきか、ちょっと呆然としながら、映画館を出ると、
真前にマクドナルド。
ワシはソーセージエッグマフィンが好きなのだが、
朝に町に出ることが、あまりないので、なかなか食べられない。
「ええ機会」と食べながら次の行動を考える。
そのとき頭に流れていたのは、この曲。

やっぱり美味いなあ。
あとザラっとした舌触りも好き、
とか思いながら、
「行きたいとこ、やりたいこと」をとりあえず書き込んでる
スマホのスケジュールを見る。
お!!ここから歩いて3分のとこで、
手拭い屋さんの美術館で「妖怪展」やってたんや。
やることは決まった。

烏丸通の二本西、室町通に細辻伊兵衛美術館はあった。
二日前まで祇園祭で騒然としていたであろう室町通も、
普段どりの朝の静けさだった。

ここは、手拭いの老舗「永楽屋」の当主が、
代々名乗る、細辻伊兵衛の名を冠した美術館。
入館料が1000円、「少し高いなあ」、
思ったら、なんと入場券が手拭い!

老舗の手拭いを1000円で買えるなら安いもんや!
しかも、美術館の拝観もできるんやし!
「細井伊兵衛美術館」のロゴデザインも洒落てるやん。

とそれだけで、嬉しくなってたのに、
係員の人が、「入場券なので、半券を千切ります。」と、
端の数センチを細長く千切ってしまった。

あっけに取られて見てたが、
「手拭いはこうやって、簡単に割くこともできる」
手拭いの利便性も教えてくれる。
ようできてるなあ。
ちなみに写真の下、二列並んだ横文字の下の一列が、
半券で千切るところ。

アイデアも素晴らしいし、
「手拭いのこと、もっと知ってほしい。
もっと身近に感じてほしい」という気持ちも感じて嬉しくなる。

その辺に、下駄の鼻緒が切れて困ってる町娘がいたら、
ササっと直してやる。
まあ、そんな町娘、太秦映画村にでも行かんとおらんな。

すっかり前置きが長くなりましたが、
展示の妖怪展もすごく良かったです。

現代の作家が描いた、妖怪の原画は、
細密でおどろおどろしくて、カッコよし。
ああ、ワシ、妖怪好きやなあ、思う。

昭和初期くらいの手拭いのデザインも、
シンプルで洒落てて、昔とか今とか関係なしに、
普通に「欲しいなあ」思うものが、幾つもあった。

売ってたら絶対買おう!と思った骸骨シリーズ。
昭和初期だったかな?
写真に撮ったのは売ってなかったけど、
骸骨がキセルプカプカしてるのが売ってたので買いました。

ちょっと大津絵みたいなタッチが良かったなあ。
地獄で、生前の所業を見せられてるとこかな。

むちゃくちゃ色っぽい人魚。

けっこうワシにとってはお宝の山でございました。

圧巻は、最後のコーナー。

これ、一枚の長い長い布なんすよ。
まさに百鬼夜行!!

特に気に入ったのが、この二つ、雀男と絡新婦(じょろうぐも)。
「じょろうぐも」ってこんな漢字書くのか〜知らんかった。
試しにパソコン「じょろうぐも」で変換するとちゃんと出てきましたわ。

そもそもは、織田信長なんや。
これだから京都って町は、恐ろしい。

建物も、モダンで良かったです。

手拭いのデザインも豊富で、現代風のもあったし、
手拭い生地を使ったバッグなどもあって、
ちゃんと今の時代に呼応してるとこがええなあ、思いました。

ワシは、気持ちが「妖怪」になってたので、
他のものは、あまり目に入らず、
妖怪関連の手拭いをふたつ頂きましたが、
次来たら、他のものも買ってしまうやろうなあ。

細辻伊兵衛美術館、四条烏丸からも歩いて10分くらいですんで、
気軽に行けると思います。
是非、お勧めっす。
妖怪展は、夏場狙いなのかな?9月28日までです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA