LOW FISH(船戸博史、関島岳郎、中尾勘二」@スナックファニィ。
昨日は、京都木屋町の「スナックファニィ」60周年記念月間の
ライブシリーズのひとつ、「LOW FISH」を観に行った。
けど、60周年って、すごいなあ。
ワシが一歳の頃にできてるんや。
ここは、広告界のレジェンド、堀井博次さんが、
ご贔屓にしてるお店です。
昨日は、おらんかったけど。
そして、ご高齢のママに代わって、
Colloidや、かりきりんですごい歌を聴かせてくれる、
下村よう子ちゃんがチイママとして取り仕切るお店でもあります。
「あのよう子ちゃんに仕切りとか、できるんやろか」と思いながら、
開演待ってたら、よう子ちゃん、予約なしでいらっしゃったお客さんに、
「すごい立ち見ですけど、いいですか?」と発言。
「すごい立ち見ってなんや?」と客席ざわつく。
片足あげなあかんのか?つま先立ちか?
いやあ、さすがよう子ちゃんやなあ。
けど、お客さんは、そんなとこも楽しみながら来てはるんやろうな。
さて、ライブ。
LOW FISHはふちがみとふなとの船戸さんがリーダーのトリオ。
静かでゆっくり始まった。
なんかすげえ大人で、豊かな音が響いてくる。
ひとつひとつ魅力的な音が、魅力そのまま、
積み重なって、より魅力的な音になってゆく。
音のひとつひとつが全然違う生き物なのに、
絡み合って、また別の生き物になってるみたいな、
不思議な、だけど、引き込まれる音楽でした。
マイクなしの生音で、聴き取れないくらい小さな音になっても、
確実に音楽が続いてる、
しかも極上の音楽が続いてることが感じ取れる。
息の成分だけでも、つづけて行こうとする気持ちがあれば、
音楽になるんやなー。
つくづく音楽って時間の芸術なんやなあ。
一部ラストの三拍子の曲、暗くてムーディーでたまりませんでした。
基本、MC、曲の説明は船戸さん。
こんなにライブ中に喋る船戸さん、初めて観たかも。
マイク通しても、あんまり聴こえへんけど(笑)
休憩時間、ふちがみとふなとのお二人はペアルックみたいで可愛かったです。
いや!そんなことないです!
林家ペー&パー子とか思い出してないです!
二部も、心地よく始まる。
その場で音楽ができていく、程よい緊張と、程よい呑気さ。
聴いてる方の想像力を掻き立ててゆく。
「星めぐりの歌」では船戸さん、
ビニールをワシャワシャこする音や、
セロハンを揺らす音など、
音楽になりそうにないものを駆使するけど、
ちゃんと音楽になってるのが、おもろいなあ。
中尾さんが、ものすごくゆっくりメロディやってて、
言われな、この曲とはわからんかったかも。
関島さんも、なんかリードを吹いてるみたいやけど、
薬缶の沸いた音みたいだったりする。
言葉では説明できないけど、
それで、すごいおもろい音楽が成立してる。
さすが、凄腕の三人ですわ。
最後はよう子ちゃんも一緒に。
薄花葉っぱの「うすもも」。
うわあ!むっちゃ染み込むー!ええわー!
アンコール用意してなくて、やった曲をもう一度(笑)
そのまま、投げ銭タイムに。
観客の手拍子もあって、
この日のライブ、みんなが気に入ってるのが伝わって、
なんだか嬉しくなる。
観客席には純子さんもいてはる。
なんだか参観日みたいやな。
そのまま終わりそうになって、
居た堪れなくなったからか、
純子さん、最後に「メンバー紹介!」と叫び、
それを聞いて船戸さんが、メンバー紹介を始める。
ほんま、参観日みたいやなあ(笑)
そのまま、ずっといてたい気分やったが、
台風7号が近づいて来たらしく、
外は、雨が降ったり止んだり。
「電車動いてるうちに帰ろう」と、
後ろ髪引かれながら、ファニィを後にしたのであった。
それにしても、船戸さんの眼鏡、
なんでいつも、あんなええ感じに、ずれ落ちてたんやろ。