けっこう腹の底に響いた。BBBムービー「炎上する君」。
短いけど、けっこうお腹に落ちる映画やった。
「うんうん!!すげえ分かる!」って
何度も思いながら観た。
承認欲求とか、マウンティングとか、同調圧力とか、
その辺の、ワシが「嫌やなあ」と思ってるもの、
まとめて「いらんよねえ」と言ってくれてる気がした。
ほんまはみんな、そういうもんと無関係に、
生きていきたいと思ってるのに、
どうしても、そういうものに流されがちになる。
誰にも迷惑かけてないはずなのに、
「空気読まなくちゃ」とか思って、
とりあえず謝ったりする。
好きなことやってたはずなのに、
周りの目を意識しだすと、
自分で自分を演出してしまって、
当初の目的とは違う目的、
自分ではない自分を追いかけてしまってたりする。
そんなことを、まとめて
「思い切って捨てようよ」と言ってくれてる映画なんやないか。
勘違いかもしれんけど、ワシには、そんなふうに思えた。
一番共感したのは、
バンドマンたちの雑談シーン。
そうそう「俺、そういうの分かってるよ〜〜」みたいな顔しながら、
上からマウンティングしてくるやつって、
もしかしたら、一番腹立つかもしれんよね〜〜。
「今の世の中の流れだから」と、
分かってる風を装いながら、
自分の理解しやすい箱に、
人を勝手に押し込んでる感じ、
イラっとするよなあ。
そういうときって、
別に意見してもらうとかじゃなく、
単に受け止めてくれる人がおれば、ええんよね〜。
あまり頭使わないコメディかと思って、
時間潰しみたいな軽い気持ちで観たけど、
確かにコミカルではあるけど、
けっこうズシンと腹の底に響く映画だった。