【ソウルメイト・イン・ソウル】②11月25日前半。

ぐっすり寝たワシは、そそくさとホテルの一階に降りる。
途中エレベーターホールにキムチが置き去りにされていた。
どなたかの朝飯なのか?
さすが本場と思っておけばええのか?
もしかしたら、なんかのインスタレーションか、
とか思いながら地下を目指す。
このホテルは地下にジムとアレがあるのだ!!大浴場!
行くと無人だった。
独り占めの喜び。
部屋にはシャワーブースしかなかったので、
浸かれる湯船は非常にありがたい。
しかし、洗い場には椅子がない。
やはりこちらは、シャワー文化なのか。
立って体を洗うのが苦手なワシは、
床に座り込んで、体を洗う。

風呂から上がって、コンビニで朝食を購入。
オニギリの具がよくわからなかったので、
玉子&ハムサンドに見えるものを購入。
部屋で食したのだが、これがなんと甘い。
玉子の味付けと言うより、パン自体の甘さか。
なんとか一切れ喰うが、もう一切れ喰う気になれず、
ごめんなさい!と、とりあえず冷蔵庫に入れる。

昨日とは打って変わってええ天気。
近所を散歩しようと思ったが、
二度寝の誘惑に負けてしまった。
昼前に山ちゃんが来るまで、また熟睡。

さて、今日は待望の観光だ。
天気がええ分、寒かったので、
セーター&ダウンと真冬の装いだ。
まずはホテルから歩いて、出かける。
山ちゃんの極上の解説付きの贅沢な観光で、
歴史的な建築物なども観ながら、
今日の昼飯どころ、KWANG JANG MARKETを目指す。


途中、貴金属街があったり、露天商が柿や、朝鮮人参のような
根菜を売ってたり、
見るものすべてが面白い。
お隣の国と言っても、全然知らん風景や。
東南アジアは若い頃、何度か行ったが、それとも違うし、
10数年前に行った釜山ともどこか違う。

マーケットに入ると、すごいエネルギー!
ワシはこう言う生鮮品のマーケットが大好きなので、
かなりテンション上がって、ニコニコしながら、
何度も先を行く山ちゃんを見失いかける。
韓国が面してるのは、西は東シナ海で、東は日本海なので、
日本でも見かける魚が多いのだが、
サバが開きで売ってたり、やたら太刀魚が多かったり、
寒いからか氷詰めにされてなかったり、
少しずつ違うのを観るのも面白い。
そのマーケットの通路の真ん中に、屋台がずらっと軒を連ねる。
この風景は、料理こそ違うが、東南アジアを思わせるものもある。

ワシらの昼飯は、たくわんとニンジンかな?の海苔巻きと、
うどんのような麺の汁物。
海苔巻きはしっかり味がついてて、そのままでもうまい。
そして、うどんのような麺は、少し縮れてて、讃岐ほどではないが、
腰があって、めっちゃうまい。ニラのような葉野菜と海苔との相性も抜群。
スパイシーな香辛料が、また食欲をそそる。
これも、めっちゃ気に入った。
家の近所にあれば、二日酔いの日に間違いなく行くだろう。

マーケットを出て、延々とつづく服屋の町を歩く。
船場センタービルより遥かに長い。
それがずっと、虎屋のような作業着中心の服屋。
ところどころに古本屋が混ざる。
ワシらは歩道を歩いていたが、山ちゃんに聞くと、
そこから入ったビルも、ほぼ全部服屋だという。
一体、需要があるのだろうか、と心配になる。

途中でええ感じの川沿いの道があった。
聞けば、ここは元暗渠だったのを、李明博氏が
公園として整備して、李明博氏の行った唯一のいいこと、
と言われてるらしい。
現大阪市民として、大阪出身の李明博氏のことを
なんとなく申し訳なく感じる。
この川を渡ってるときだったか、
西成にもいそうなおっちゃんが、大声で韓国語で、
「サンタが町にやってきた」を歌ってた。
まだ昼過ぎだと言うのに、もう出来上がってる風情。
「そんな季節やなあ」「やはり韓国、キリスト教徒多いんかなあ」
「どこの国にも、ああいうおっちゃんおるんやなあ」
突然だったので、写真は撮れなかったが、
いろんなこと感じた、今回の旅行の中でも、
ワシが好きな風景、ベスト5に入る、ええ眺めやった。

ソウルの街路樹は、銀杏並木が多かった。
ちょうど色づいてて、美しいのだが、あの特有の匂いは
それほどしなかった。
種類が違うのか、もうあの匂いの季節は終わってしまったのか。

その銀杏並木から見えてきたのは、東大門とそれに連なる城壁。
ああ、やはりソウルも城塞都市なんやな。
ということを思い出した。
瓦葺きとは言え、やはり日本の建築物とはどこか違う。
屋根の角度や、緑を多用する色使い。
屋根の四周を取り巻く彫刻の動物も、日本では見かけないものやなあ。

「古い建築の次は新しい建築を観ましょう。」と山ちゃんに連れてって
もらったのは、銀色の長大な建物。
建物というよりオブジェ?
曲線の美しいなんかの繭にも観える超現代的建築。
聞けば、東京オリンピックのメインスタジアムで
日本でも有名になったザハさんの設計らしい。
大きく迫り出した楕円状の構造、
地震国日本では絶対に不可能なデザインだが、
地盤のしっかりしてる韓国なら可能な建築らしい。
うん、こりゃすごいわ!

そのザハさんの建築物の下から、今回初めての地下鉄に乗車。
地下鉄の乗車券自販機は、韓国語、中国語、英語、日本語から
タッチパネルで選択して買える。
そのとき、保証金として500ウォンもプラスして払う。
降りる時にびっくりしたのは、
改札機を通る時、「保証金を払い戻してください」と日本語で言われたこと。
「日本語で買った切符」ということが磁気テープに情報として
記録されてるんやろな。
進んでますわ〜〜。

行った先は「陶磁器観るのが好き」と昨日言ってたのを、
山ちゃん、ちゃんと聞いててくれたんやろう。国立中央博物館だった。
この建物も、スケールがバカデカくて、度肝を抜かれる。
柱のない巨大吹き抜け空間、
やはり日本では不可能な構造なんだろう。
そこから観えるソウルの町と、その背後にそびえる山。
岩が剥き出しで、山水画のよう。
ああ、大陸の山やなあ、、と感心した。

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