【ソウルメイト・イン・ソウル】11月25日③韓国国立中央博物館。

承前。
さっき書いたが、建物としても圧倒的スケールだったが、
中もすごかった。
入口でセキュリティーチェックを受けて、入るのもびっくりしたが、
なんと、これだけのものが観られるのに、入場無料なのだ。
国民に祖先の業績を知らせる、海外の方に韓民族の誇りを感じてもらう。
そのために国が金を出す。
これこそ、行政じゃないとできない仕事。
お題目のように「民営化、民営化」と叫んで、
効率化、有償化しようとする、行政に見習って欲しいと思う。

そして、中身も素晴らしかった。
こちらの博物館は写真取り放題らしく、
気に入ったもんをどんどん撮らせて頂いた。
と言っても、収蔵品のほんの一部だが。。
それぞれの部屋の入口には、韓・中・英・日の四ヶ国語説明があるのだが、
それぞれの品には、韓・英しかなくて、それがワシには良かった。
活字中毒なので、あるとどうしても読んでしまうが、
どうせ、全部覚え切れないのに、
読むのがメインになってたりすることも、ある。
今回は、日本語がなかったので、作品を味わうことに集中できた。

お目当ての焼き物では、高麗青磁、李朝の白磁、どれも眩いばかりの作品。
青磁では、にゅう(焼く時にできるヒビ)が入ってるのが
好きなのだが、それがえも言われん味になってて、うっとりした。
そして、青磁以上に好きなのが、李朝の白磁。
この素朴な感じが、日本のワビサビにも大きな影響を与えてると思う。

ワシの大好きな陶芸家、バーナード・リーチさんにも
通じるものを李朝の白磁に感じた。
面白かったのは、白磁にある魚文が色目は違うけど、沖縄の壺屋焼に
似てるなあ、と思ったこと。
どう影響しあってるのかはわからないが、
何かの関係はあるんじゃないか、と思うほど似ていた。
※焼き物に関して、ワシは好きなだけで、勉強してるわけではないので、
間違ってるところ、いっぱいあると思います。すんません!

金属器のコーナーもすごい数の陳列で、ひとつひとつ素晴らしかったが、
全部つぶさに観てると、とても頭がもたないので、
気に入ったのだけをゆっくり観ることにした。

面白かったのは仏像コーナー。
広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像にそっくりの仏さんがいらっしゃった。
造形的にも美しく、見惚れてしまった。
なんか写真撮るのが恐れ多い気がしたが、山ちゃんに促され、撮影。
それは三国時代の仏像だったが、時代が降るごとに、
日本の仏像とは違ってくるのも面白かった。

書き出すと止まらなくなるので、だいぶ端折ってるが、
寄贈品のコーナーも充実してて、中には日韓友好を願う
日本人の寄贈品もある。
その中に「八馬理さん」という方がいらっしゃったので、
ハッチハッチェル さんと何か関係あるかも!
と思い、一応撮影しておいた。
ハッチさん、どうすか?(笑)

いやいや、ほんま眼福でございました。
ミュージアムショップも充実してたが、
ここもあんまり見過ぎると欲しくなるものばっかりなので、
極力観ないようにしたのだが、
現代韓国アーティストの虎の絵のトレイと、
高麗青磁風のドリンクフォルダーは、
どうしても欲しくなってしまったので、
「ここにきた記念がなくてどうする!」と
自分に言い訳しながら購入してしまった。
結構気にってるので、良しとします!

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