「マリメッコ・スピリッツ フィンランド・ミーツ・ジャパン」@東洋陶磁美術館。

今日のお昼、ちょっと時間が空いたので、
中之島の東洋陶磁美術館に行ってきた。
このあたりはかつての通勤路。
静かで人が少なくて、陶磁器観るの好きなワシは、
通勤途中に新しい展覧会やってるの気づくと、
時間作って観に行ってたのだが、
退職してからくるのは、初めて。

周りからして、やはりなんとなく違って見えるもんなのだな。
御堂筋側から向かったので、
中之島公会堂の向こうに美術館が観えてくる。
こんな大阪のど真ん中に、こんな景色があるのだな、
と改めて思った。

今やってるのは、「マリメッコ・スピリッツ フィンランド・ミーツ・ジャパン」。
フィンランドのテキスタイルブランド、マリメッコの新作の展示と併せて、
フィンランドの陶磁器が観られる展覧会。
最近、北欧ブランドが人気らしい。
確かにセンス良くて、可愛い作品も多かった。

何より特徴的なのは、この展覧会、写真撮り放題なのだ。
さすが「用の美」である。
使ってなんぼ、生活の中で生きる美、なのだな。
きちんと展示されたものにカメラ向けるのは、
なかなかない経験でもあったので、
気に入ったのを撮りまくった。
すんませんが、記録のために、全部載せますね。

テキスタイルの展示も工夫されてて観やすかった。
電気を仕込んだ大きなフレームに前後ろ違う作品。
バックライトで、テキスタイルの模様がよく観える。
観る人の立場に立った丁寧な仕事やなあ。

陶器も北欧らしいセンスのいいものが19世紀初頭のものから
編年的に展示されてて、楽しくて、わかりやすい。
基本的には、絵付けも形もシンプルで奇を衒わないのに、
どこかに独創性があって、観てて飽きない。
他の展覧会ではあまり思わないのだけど、
欲しいなあ、と思うものがいくつもあった。
それだけ生活の延長線上にあるものなのだろう。

圧巻はマリメッコのテキスタイルで作った茶室。
ゴテゴテはしてないのだが、茶室をこうまとめられると、
華々しくて、ものすごく新鮮やった。
太閤さんが観たら、絶対喜ぶやろなあ。

ここに来たら、常設展も必ず観て帰る。
高句麗・新羅・百済の時代から、高麗を経て李朝に至る
朝鮮半島の陶磁器史も楽しい。
基本的には、完全なシンメトリーより、少し歪なもの、
空白を好む、完璧にコントロールされたものより、
少しはみ出たところのあるものを好むなど、
日本人と共通の美意識があるような気がした。

最後の中国陶器の常設展には、日本の国宝になってる
天目茶碗とかもあるのだが、
ここも写真撮ってええのかな?
あかんという標識はも当たらなかったので、撮ってしもた。
この二つの写真、国宝でございます。

けっこうオススメ!
大阪で仕事してる人やったら、2時間あれば、
行って観て帰れると思います。
ちなみにピタパ見せると200円引きの1000円で入れました。

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