京都展覧会三連発②「キュビズム展ー美の革命」@京都市京セラ美術館。

二つ目は岡崎公園の京都市京セラ美術館。
国立博物館から一本で行けるバスが来たけど、超満員!!
そっか、この路線は、京都駅から清水寺に向かう路線なんや!
平日でも、こんなに混むのか!
確か連休最終日の五条坂、ガラガラやったって、
ネットのニュースで言ってたのに、、。
とか思いながら、なんとか潜り込む。

ちょっとずつ前に行って、立ってたんやけど、
五条坂、清水道のバス停で「永遠か!」「ギネスに挑戦してたんか!」
思うほど、ものすごい人が降りていく。
祇園あたりで振り返ると、立ってるのはワシ一人になってた。
清水あたりの東山人気、すごいなあ!

バス路線が、いつもと違ってて、正面には止まらなかったので、
裏側の庭から京セラ美術館に入る。
あれ?桜の時期でもないのに、庭側にも人が多いぞ?と思ったら。

そうか、今、村上隆展もやってるんだった。
庭の池に、ズドーンと、この彫刻。

うーむ。悪趣味にしか思えない。
金ピカの造形も嫌だけど、
台座がさらにイヤ。

ちなみに、今回、これ観に来たわけではありません。
これ、Facebookに上げたら、反響デカかったです。

建物の中を通って正面に。

広いスペースの真ん中にもこれ。
う〜〜む、やっぱりキツイ。
この展覧会は行かなくてもええか。

ちなみに今、京セラ美術館では展覧会花盛りで、
ジブリ展とか京都国際写真祭関連の展覧会とか、
いくつもやっている。

だからか、ミュージアム内のレストランで飯食おうと思ったんやけど、
すごい行列で断念。
岡崎って、公園の中の広々としたスペースに、
ポツリポツリと美術館とかあって、
そのゆったりと開放的な感じは好きなんやけど、
その分、食いもん屋とか少ない。
あっても、観光地と高級住宅街が接したところなので、
お高いお店しかない。
仕方なく、コンビニで蕎麦を買って、
店の前の座れるスペースで昼飯を頂く。

さあ、博物館戻るぞ、と思ったところで知人に遭遇。
慌てて、村上隆展の看板差して、
「これ観に来たんちゃいます!」と叫ぶ。
言い訳ちゃうのに、言い訳っぽさしかない。

で、やっと、お目当ての展覧会「キュビスム展—美の革命」に。

面白かった!キュビズムの発生前夜から、
ピカソ、ブラックの確立期、
そして現代に至るまでのキュビズムの影響。
編年的に俯瞰して観られる展覧会だった。
ワシ、キュビズムのこと、狭く見積もってたんかもなあ、と思った。

さすが、メインはパリのポンピドゥーセンターの所蔵品、
観たことのない有名作品が並んでるのに、
ほぼ、撮影OKだったので、写真中心にご紹介します。

まずキュビズム前夜。

この静物画然り、セント・ヴィクトワール山然り、
セザンヌがキュビズムに影響したってのは、
すんなり理解できたけど、
ゴーギャン、アンリ・ルソーは意外だった。

解説読むと、セザンヌは「幾何学的形態による画面構成」で、
ゴーギャンは「プリミティブとも形容される大胆な造形」で、
影響したらしい。
アンリ・ルソーは「正規の美術教育を受けていないからこその自由な表現」(笑)
なるほど!!
上にあげた写真の絵も、ずっと観たかった絵やけど、
髪の毛とスカートの裾で風の方向違ってたり、
人物の大きさが、遠近法とか完無視だったり、
自由やもんなあ。
そこが、ワシがルソー好きな理由でもあるのだが。

そこからはピカソとブラックが二人三脚のように、競い合うように、
もう「抽象画か!」と思うほどに急速にキュビズムを完成させて行く。
けど、この流れで観ていくと、キュビズムはあくまで具象画なんだ
ということがよくわかる。

まだ、前半の半分くらいだったけど、既に頭が溢れそうになってて、
しばし、休憩する。
あと、ピカソ&ブラックのコンビがすごくて、
その後の他の画家の作品が模倣にしか見えなかったのもあって、
あまり写真を撮らなかった。

お!また面白くなっtきたな、と思ったのは、
ドローネーあたりかな?
キュビズムの基本を飲み込んだ上で、
独自の表現をする画家が出てきた感じがした。

お!デュシャン3兄弟!彼らもキュビズムの影響があるのか!

マルセル・デュシャン「チェスをする人たち」

この辺は、言われないと分からんけど、タイトル読むと、
それっぽく見えてくるなあ、というのがおもろかった。

お!これがかの有名なモンパルナスの「ラ・リュッシュ」か。
そこに立つのは、シャガール先生じゃありませんか!

そうか〜〜シャガール先生も、キュビズムベースに、あんな作風を生み出したのかあ。

うひょう!モジリアニ先生まで、この系譜で語れるのか。

ミハイル・ラリオーノフ「春」

ロシアにまで広がったキュビズム、
けっこうそのロシアでの展開が現代っぽくて、好きやった。

なんかこの辺まで来ると、すごく成熟してきた気がするけど、
期間としては20年くらい、
キュビズムってすごい勢いで、成長したんやなあ。
建築家として好きなル・コルビュジエがキュビズムの画家をやってるのは、
少し驚いた。

けど、キュビズムのグッズって、
なんか「俺ってセンスあるやろ?」と言ってる気がして、
ちょっと手が出なかった。
「雪舟伝説」で、買いすぎたってのもあるんやけど。

普段はグッズ売り場になってたり、閉ざされてたりする、
この元中庭に突き出した階段室コーナーが、
たまたまか分からんけど、開放されてるのは嬉しかった。

さあ、最後の梯子展覧会の会場へは、
平安神宮の大きな鳥居のある道を渡ってお向かいです。

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