松花堂庭園&美術館。

昨日は、前々から行きたかった松花堂庭園&美術館に行ってきた。

まずは、京阪電車で樟葉駅へ。

樟葉は、枚方市内。
ワシの育ったのは枚方の一番大阪寄りで、
樟葉は一番京都寄りだけど、
京阪電車で、わりとすぐ。
高校生で金がなかった頃、
なんでか忘れたけど、
樟葉のモデルハウスに行って時間潰ししてたことを思い出した。
あ、あと、高校三年生のとき、
樟葉のYMCAの大学受験コースに、ちょっとだけ行った気がする。
生まれて初めての塾とか予備校とかの、
学校以外の教育機関やったんかも。

とか思い出に耽りながら、京阪バスに乗ります。
ず〜〜っと住宅地やったんやけど、
どこかで府境を超えたらしく、
目的地は、京都府八幡市にあるらしい。

庭園の前にある広場。

一応、注意書きはあるけど、
こんなねっ転がれるようなベンチ、
排除アートが横行して、
なかなか大阪市内では観られなくなってるので、
少し、ほっこりする。

平日の開園すぐの時間だったので、
他のお客さんも少ない。
まずは、ゆっくり庭園見物。

ここは、松花堂弁当で有名な、
江戸初期の、書家、画家、茶人、いわばマルチアーティストの、
松花堂昭乗さんの住んだ庵を石清水八幡宮から移築したものがベースになっている。
松花堂昭乗さんは、岩清水清水八幡宮のお坊さんだったのである。
「神社にお坊さん?」て思ってしまうのは、明治の神仏分離令以降の感覚で、
以前は、石清水八幡宮には宿坊がたくさんあって、
「男山四十八坊」と呼ばれたらしい。
その宿坊も、明治の分離令で、ほぼすべて排除されたらしく、
かろうじて、松花堂は、ここに移築された、ということなのだな。
なので、徒然草の「仁和寺にある法師」みたいな話が成り立つのだな。
ワシも、あの話を初めて読んだ時は、
「坊主が神社にお参りに行くの?」とか、
「石清水八幡宮のどこにそんなに堂塔があるの?
仁和寺の方がよっぽど大きいやん」と思ってたのであるが、
その後の歴史的経緯を知って、
往時の石清水八幡宮の壮観さを観てみたいなあ、と思ったものである。

もちろん、そんなことはできようもないけど、
この庭園で、少し、そんな気分を味わおう。

すげえ奥行きの長い庭園は、
京都らしい繊細さと、
京都から少し離れた場所にあるからか、
のびのびとした隙とが、
ほどよくブレンドされた、
気持ちのいいお庭だった。
まあ、お庭が、石清水八幡宮から、丸々移築したものではないんだろうけど。

茶室がいくつかあり、それぞれに意匠が違っている。
こら、ええ庭ですわ〜〜。
撮影場所としても提供してるようで、
一組、新郎新婦か、モデルさんかが、カメラマンと撮影場所を探して歩いていた。

この庭園、垣根や塀などの意匠が、いろいろあって、
観たことないものも多くて、面白かったので、
まとめて紹介いたします。

残念なのは、内園が見学できなかったこと。

5年前の台風と地震の影響がまだあるんやなあ。
震源地の高槻にも近いからなあ。

このあと、美術館へ。
松花堂昭乗さんのこと、
あまり知らなかったんで、すげえ勉強になって楽しかった。
ほんま、もっと有名になっていい、文化の巨人なんやなあ。
特に、近衛信尹、本阿弥光悦と並び三筆と称される書は見事でした。

あと、その本阿弥光悦や、小堀遠州、沢庵和尚とか、
すごい人脈やなあ。
その人脈も、ワシの好きな人が多いのが、嬉しかった。
もっともっと、知りたい人やなあ、思った。

園内には、もちろん吉兆もあった。
吉兆初代の湯木貞一さんが、松花堂昭乗さんの使ってた、
書道用の四つ切り箱にヒントを得て、作ったらしい。
ちょうど昼時だったんで、一応、覗いてみたけど、
一番安いので、5000円以上、少し考えたけど、
やっぱり一人でやる贅沢ではないな、と諦める。
じゃあ、昼飯、どうするかなあ、
と思ったところで、思い出したのが、
バスで来る時、窓越しにふと見た、
「べじらーめん」の看板。
ググってみると、樟葉駅から二つ目のバス停辺りだ。
ひとつ目のバス停が、樟葉モールなので、
そこで、飯食って、新しくなったと聞いた、
樟葉モール通って帰ればいいか、と、方針決定。

ラーメンは、まあまあ美味かったけど、
昨日の昼間は、「あ!これは死にそう」と思うほどの暑さだったので、
早足で、樟葉モールに逃げ込む。
「すごい施設に変わってるよ」とは聞いてたが、
なんかよくあるイオンモールみたいな感じ。
オシャレだろうし、ええ店もあるんだろうけど、
ワシには、どうも興味が沸かない感じなので、
足早に樟葉駅へと抜けて、
大阪に帰る電車をググると、しばらく時間があったので、
友だちがゆーてた京都の志津屋の唯一大阪府内にある店で、
カルネ買って、帰るのであった。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA