真理子＆真理野＠ロイヤルホース。

その美しいセレモニーは「カノン」から始まった。
その声は、天国に登るミチロウさんに届いてるはずだ。
この一曲だけでも、来てよかった、と思った。
歌い終わったとき、
ふと悲しそうな笑顔が覗いた気がした。
きっと、真理子さんの目には、
ミチロウさんが写っていたのだと思う。

ロイヤルホースの浜田真理子さんワンマンライブを
運良く最前列で拝見した。

二曲目の「天使のはしご」は、隠岐の島の
高校を舞台にした映画「僕に、会いたかった」の主題歌らしい。
エグザイルの誰かが主演でいうのが、
ちょっとアレやけど、気になってた映画やし、
曲も良かったんで、観に行こうかな。

ここでマリノさん登場して、
「LOUNGE ROSESのテーマ」。
マリノさんのサックス、
もともとぶっとくてしっかりした音やけど、
さらにそこに色っぽさ、
艶っぽさがプラスされてる気がした。

その「LOUNGE ROSES」から
「ブルーライトヨコハマ」。

懐かしくも、ムーディーで、
ポーッとなってしまった。
からの「つぐない」。
客席の昭和少年少女たち、大歓喜。
ちなみに「LOUNGE ROSES」は
浜田真理子さんの最新アルバムで、
昭和歌謡のカバー集、
ワシらの世代、感涙もののナンバーが並んでいる。

マリノさん、コーラスやると、
サックスとは全然違って、
高音で澄んだ、めっちゃ女性っぽい声。
「ヨコハマホンキートンクブルース」、
真理子さん、こういうはすっぱな曲も、
めっちゃかっこよく歌うんすよねー。
そんで、マリノさんのサックスは、
むせび泣きまくり！！

一部最後はサックスソロからの
「ダニーボーイ」、これがまた切なくて良かった！

二部は、また真理子さんひとりで
とんちピクルスさんのカバー、
「夢の中で泣いた」から。
一部も二部も大好きなミュージシャンの
大好きな曲のカバーで始まった。
動画はとんちピクルスさんのオリジナルバージョンを。

「待ち合わせ」は、真理子さんが
亡くなった友だちを偲んで作った曲。
その人を存じ上げないが、
真理子さんの想いが沁みてきて、
涙を呼び起こす。
きっと、それぞれが、辛い別れを
思い出しながら、この曲を聴き、
涙を流すことで、真理子さんに
浄化してもらってるんやろな、
そんなこと考えながら聴いていた。

マリノさん、加わって「ブルームーン」を。
マリノさん、同じテーマの宮古民謡の話をして、
その曲をサックスで少しやってくれた。
それもすげえ宮古民謡らしい、ええ曲やった。
二人でやる「ブルームーン」も、
もちろん、素晴らしかった。
インストナンバーかと思うほど、
たっぷりサックスで歌い上げたあと、
真理子さんの羽毛のような声が
優しく入って来て、
ほんま天上の音楽のような快楽。

お、マリノさんのリードボーカル。
WARという多国籍バンドの「SO」という曲らしい。
若いのに、なかなか渋い選曲ですわ。
マリノさんが切ないリードボーカルを歌い、
真理子さんがピアノで伴奏と、コーラスをつける。
ゆったりとしたバラードなのに、
なんとなくパンクな匂いがした。
ビョークなんかに感じるのと同じ匂い。
歌い終わったときの達成感ある
笑顔も可愛かったですわー。

タイトルコールなしに始まったのは
「上海リル」。
真理子さんて、ほんま天使か観音さんみたいやったり、
はすっぱな悪魔か、たちの悪いあばずれみたいやったり、
相反するとこ、併せ持ったはる。
これは、そのダーク真理子さんが
沁み出してきたような曲やった。
そのダークなとこと、マリノさんの
忍び寄るようなサックスが呼応してて
面白い仕上がりになってたなあ。
真理子さんが歌うの聴いたのは初めてかも知れん。
気になったので、YouTubeで探してみた。