江口寿史「彼女」@明石市立文化博物館

本日の第1目的地は、明石市立文化博物館。
江口寿史さんの「彼女」って展覧会を
観にきたのだ。

ワシらはパイレーツからひばりくん、パパリンコと、
ギャグ漫画家から、女の子描きに
なって行く過程を、頭から観てた世代。
パイレーツのアホらしさも好きだったけど、
あの唯一無二の女の子イラストレーターに
なって行く道筋も、驚きながら注目してた。
それを女の子に絞ってまとめて観られるのだ。

これはすごい!この展覧会、いい。
原画もいいが、キャンバスにプリントしたのを観てると、
人に与える印象としては、芸術作品と言われるものと並べても、
なんら遜色ないのだなあ、と思えてくる。
逆に江口寿史の影響を受けた、いわゆる萌え系のイラストとは、
何かが決定的に違う。
「なんやろなー」と思いながら観てるうちに気がついた。
江口さんの線は、まったく媚びてないのだ。
「この方が受けるかな?」とかの邪な気持ちなしに
「こうあるべき」「この方が絶対に女の子がかわいくなる」
という目的にまっすぐ突き進んでいるのだ。
だからどんなにエロな絵を描いても、
他のイラストと同じく、絵がベトベトしないし、
どれだけ拡大しても、どの線も!突き刺すように凛としているのだ。
人にどうやったら受けるか、と言う視点ではなくて、
どうしたら自分にとって納得行くんものになるか、
と言う視点で作られたものの方が、
結局は、深く人の心を打つ。
それはイラスト(漫画)も音楽も同じやな、と思った。

ちょっと感激してしまって、疲れてビデオコーナーに座ってると、
スマホにメッセージが来た。
福岡の熊ちゃんからだ。
開けると、アレ?この写真、今ここに座ってるワシの後ろ頭やんか!
どゆこと?と振り向くと、そこで熊ちゃんが笑ってた。

そーいや熊ちゃん、神戸の西の方出身、ゆーてたな。
あまりにビックリして「うわ!」ゆーてもーた。
美術館の中であんなでかい声出したん、初めてや。
周りの人、ごめんなさい!!悪いのは、熊ちゃんです(笑)
熊ちゃんは、神戸の西の方出身で、
新開地の名店喫茶、四姉妹の経営する
「思いつき」の末妹の息子やった!
時間あったら、その喫茶店、
連れてって欲しかったなあ。

明石市立文化博物館は高台にあるので、
ベランダからは明石の象徴、
天文台と明石海峡大橋の両方が見える。
明石市は子午線が通る町なので、
日本標準時の町で天文台があるのだ。
そして、反対側は道を挟んで明石城だ。

ちょっとベランダで休憩したあと、
残りを観終わり、グッズコーナーを目指す。
しかし、欲しいものがない。
クリアファイル、飽きた。
バッジ、どうせ使わん。
Tシャツ、絵がないやん!!文字だけやん!
手拭い、魚の絵って、ここは女の子の絵やろ!!
仕方なく絵葉書を3枚ほど買って、
次の目的地を目指す。
今日の予定は分刻みなのだ。

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