音楽映画二作。

音楽映画のDVD二連発の日。

まずは、ずっと観たかった
ブエナビスタソシアルクラブの続編、アディオス。

続編というか、当時のメンバーを軸に、
キューバ音楽をルーツから紹介し、
メンバーがブエナビスタに参加するまでの話、
ライ・クーダーとの出会いや、その後のメンバーのことも語る、
20年前のヴィム・ベンダースの映画と対をなすものと言った方がいいかもしれない。
そして、前作に劣らないまったく素晴らしい映画やった。
命すべてで音楽をやるキューバのミュージシャンたちが、
命の最期に巡り合ったびっくりするほどの世界的な成功。 
イブライム・フェレールなど、ほんまブエナビスタに参加する直前まで、
音楽諦めて靴磨きをしていたらしい。
そして、そのイブライムやコンパイ・セグンドは、
亡くなる数日前まで、命燃え尽きるまで、ステージで歌ってたんやなあ。
そして先に逝く彼らに対する歌姫、オマーラの限りない慈しみ。
「命を歌う。命で歌う。」
ほんまにこういうことやと思う。
けど、もう一度、20年前のブエナビスタソシアルクラブ観てから
観るべきやったなあ、と後悔した。
もういっぺん、まとめて観てみるか。
それにしても、亡くなる直前まで葉巻をふかしてたコンパイ・セグンド、
ほんまかっこええですわ。

これ観終わった後、先杯さんに
晩飯食いに行ったんやけど、ちょうど入ったとき、
ブエナビスタソシアルクラブの「チャンチャン」が、かかってて
電流が流れるみたいにビクッとした。
こういう偶然、好きやな。

で、もう一枚はビーチボーイズの
ブライアン・ウィルソンの伝記映画「ラブ&マーシー」。

ブライアン・ウィルソンて、ほんますごい、こだわり屋の
複雑怪奇なミュージシャンやと思うんやけど、
あの能天気なサーフサウンドのイメージあって、
その辺あんまり知らん人が多いのかな?
ビートルズにライバル意識燃やして、飛行機嫌いなんもあって、
ツアー行くのやめて、メンバーがツアー行ってる間、
スタジオワークに没頭してたり、
後のスティーリー・ダンのお手本のような音楽との接し方してて、
ビートルズよりも早くコンセプトアルバム作ったり、してるんやけどなー。

そのブライアン、そんだけ音楽に没頭するから、
やっぱりちょっと心を病んじゃったり、
インスピレーションを得るために、
お決まりのお薬コースに行ってしまって、
そこから治してくれた主治医に頼っちゃうと、
今度は、その医者が、ブライアンをしゃぶれるだけしゃぶろうとして、
というアメリカのスーパースターにありがちなパターンになるんだけど、
そこを今も熱々の奥さんと出会い、乗り越えて行く物語でございました。
ちょっとロマンチック方向にいきすぎてる気はしたが、
ブライアンの人生って、あんまり知らなかったんで、
そこは面白がりながら、観られましたわ。
ブライアンは、今も元気で活躍しております。
ワシ、そのコンセプトアルバム、「ペットサウンズ」、ポチってしまいました。
確かカセットでは持ってたと思うけど。
これ、アメリカではもひとつやったけど、イギリスではえらい評価高いらしい。
けど、収録曲見たら、「グッドバイブレーション」は
入ってないんやね。残念。

これ、もしかしたらテルミン入ってるポップスで
初めてヒットした曲なんかな?
ちなみにカニコーセンさんの「神の味噌汁」で有名な(有名?)
曲の元歌は、ペットサウンズに入っております。
CD、しがんで聴こうっと!

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