「ジョージア」という国が、すっかり好きになりました。BBBムービー「蝶の渡り」。
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けっこう唐突な展開の映画なんだが、
ワシにはすごく合う気がした。
街並み的にはヨーロッパなのだが、
何か中東っぽい埃っぽさも感じるし、
旧ソ連とは思えない、ジャズなどのアメリカ文化の成熟度合いも面白い。
そして、すべてのシーンが絵画的で美しい。
不思議な国やなあ、ジョージア。
ワシ、ジョージアと肌が合うのか、
今まで観た、ジョージア映画、全部面白かった。
センス良くて、音楽も良くて、大人な映画ってことも共通してるなあ。
ジョージア、映画が盛んな国らしいけど、
つい30年前までは、ソ連の一部だった国で、
どうして、そんなに映画産業が発達したんやろう。

物語は、あっち行ったり、こっち行ったりもしながら、
動かせないジョージアの芯の部分を、露にしていってる気がした。
シェアハウスっていうわけでもなさそうやけど、
溜まり場になって、主人の許可のない人まで、住み着いてる、
主人公コスタの家。
なんだかヒッピーの溜まる文化サロンみたいな場所やな。
そこにいろんな人が入っては出ていく。
夢を叶えるために、国外に行く人。
まんまと結婚相手を探す人。
その夢のために、協力し合う様子が、
いちいち、すげえおかしい。
けど、そこには、ジョージアにいたままでは、
夢が叶わないという、寂しい現実も垣間見えてるのかもしれない。
そんな中、ずっとその部屋に住むコスタ。
なのに、その唯一の居場所も、、。
それでも、ジョージアを離れないコスタと、修道院に身を置くナタが、
ジョージアを象徴してるようで、印象的だった。
終盤、次の世代に夢を託すようなシーンや、
どこかに飛び去った蝶が、また舞い戻ってくるようなシーンがあって、
なんだか、すごく気持ちよく、映画館を出た。
いまだに政情が安定せず、これからもいろいろ困難があるだろうジョージアに、
希望を与えようとする映画なのかもしれない。

