強く美しい魂が、そこにはあった。BBBムービー「アダミアニ 祈りの谷」。
ジョージア、コーカサス山脈の美しい谷にある村、
だけど、そこは、米露、両陣営から非難を受ける、
「テロリストの村」といわれた村だった。
そのレッテルを貼ることになる原因も、
辿っていけば、両陣営だと思うのだが。
そのレッテルと戦う人たちがいる。
心に大きな傷を抱えながら、武力ではなく、
優しさや平和や、花や緑や山に囲まれた村の美しさで戦おうとする。
これほど辛い目に遭いながら、
武力ではなく、復讐ではなく、
許すことで、戦おうとする人たちの強さと美しさ。
なのにさらにそれを叩こうとする世の中。
宗教や政治が、一人一人の人間を傷つけるというのは、
人間の生み出した最大の矛盾のような気がする。
そしてきっと、これはここだけに限ったことではなく、
世界各地で現在進行中、どちらかと言うと拡大中の問題なのだと思う。
この人たちの幸せ、そして世界中の戦争で傷ついた人たちの幸せを、
祈らずにはいられない。
いつか、安心して、この村を訪ねてみたいと思った。
美しい土地として知られるジョージア、
その中でも、すごく美しい場所なのだろうから。
そして、この人たちと触れ合ってみたい。
傷ついて、なお前を向いて、人を許す、
強く美しい魂を感じてみたい。