笑う沖縄 百年の物語。
録画したままの「笑う沖縄 百年の物語」を見た。
笑いを軸に戦前から今に至る沖縄を考えるという視点が素晴らしかった。
小那覇舞天、照屋林助、玉城満、小波津正光。
沖縄の芸能が危機に瀕すると「絶やすものか」と現れる人がいる。
小那覇舞天の映像を初めて見た。
照屋林助は偉大なお笑い芸人で偉大な民謡歌手で偉大な民俗学者で
偉大なフィールドワーカーだ。
玉城満が東京で感じた孤独感はウチナンチュー共通のものだ。
小波津正光、初めて知ったけど「お笑い米軍基地」という劇団で
基地を笑いものにする。逞しい青年がいるものだ。
沖縄の笑いには、常に悲しみを笑ってやり過ごそうという意思と、
小那覇舞天が内地から持ち帰った壮士演歌の、権力に対する怒りを
笑い飛ばしてやろうという反骨が息づく。
壮士演歌の心意気は内地ではなく、沖縄に残っていたのだなあ。
悲しみと怒りの種がある限り、沖縄には笑いの花が咲く。
小那覇舞天さんに絞った同タイトルの本「笑う沖縄」という本がありました。
今度読んでみます。
(20200209記)