【大阪環状線一周ガード下ほろ酔いウォーク】その１京橋〜桜宮。

この年になると、何か人の成していないことを
成し遂げたいと思うものなのかもしれない。
だけど、大抵のことは、もう成し遂げられている。
何か競争率の低いものはないか、とうすぼんやり思っていたところ、
会社の後輩卓ちゃんからもらった「酒とつまみ」という雑誌を読んでて
これだ！と思った。

「山手線一周ガード下酩酊マラソン」
こんな変な企画、誰も真似するもんか！
そしてこっちは大阪環状線だから丸っきり同じじゃないし。
半径小さい分、ちょっと楽だし。
走るのヤだから、ウォーキングで。
人のためになんかならなくて構うもんか！
…と、まあ、ほとんどパクりなんすが、
体にいいのか悪いのかよくわからん企画を
本日始めてみたわけです。

一回一区間、全１８区間、目的駅近くのガード下で飲む。
ちょっとくらい体に気を使って、１時間超えたら、
新しい酒は注文しない、くらいのゆるめのルールで。

早速京橋から桜ノ宮に向けて歩き始める。
歩いてすぐ気がついたのは、
基本的に大阪の町は直線に近い碁盤の目状の規格でできている。
そこに丸い環状線を走らせているので、
道路を歩いてるとすぐ線路から離れてしまう。
外周を歩くと、すぐ線路を見失う。
内周だと、少し離れても、そのうち線路が見えて来る。
むろん内周を歩くこととする。

しかし、京橋から桜ノ宮にかけてのこの地域は
大阪でも名うてのホテル街。
夕暮れ近く、カップルがいそいそ何組も歩いてる中、
キョロキョロ道を行ったり来たりしながら歩く中年のおっさん一人、
どう見ても変態ではないか！
しばらく線路のことは忘れてズンズン歩くと、
運良く、行く先に線路が見えて来た。
しばらくは線路と平行に道路が続き「快調快調」と歩く。

もうそろそろ桜ノ宮駅、というところで、ハタと気づいた。
ガード下に、何もない。というか、盛り土をしてるだけで、
高架にすらなっていない。
「この企画失敗か？」と思いながらも駅は近づいてくる。
内周側に何もなさそうなので、
桜ノ宮駅の手前で外周側に移動した途端、
ありました！
まさにここ！って居酒屋「酒処　大番」。
入ると、２０人以上座れそうな長いカウンター。
端っこにはちゃんと神棚がある。
TVは意外にも地デジ対応、だがちゃんと阪神戦。
熟女ママとチイママらしき方（この方も熟女）が、
常連のおっさん二人と阪神の話とか年金の話とかで盛り上がってる。
なんて想像通りなんだ！

端から端まで続く短冊に圧倒され、
「お勧めは？」と聞くと「全部」。
「中でも？」「そりゃ、おたのしみセットや」。
ビール小ジョッキと刺身（まぐろ、中トロ、ハマチ、イカ、タコ、きずし）で、
８００円。
まあ、うまい。
つまみつつ、話聞きつつ、短冊を子細に見つつ、
ええ感じ。
中に変なメニュー発見。「ごはんのお好み焼き」。
とりあえず頼んでみる。
たぶん繋ぎに玉子を使って、紅生姜を押し焼きした、
確かにお好み焼き状の平べったいものに海苔をかけただけのシンプルなもの。
これが案外うまい。
酎ハイも３８０円とリーズナブル。
飲んでる間に、パイナップルやら、お味噌汁やら
「食べる？」と出してくれる。嬉しいなあ。
締めて、１６００円。
いやあ、企画関係なくてもまた来たいええ店みつけたわ。
携帯の電池切れで、料理写真が撮れませんでした。
すんません。