おかん、興奮。
土曜の朝一やというのに、おかんからちょっと興奮気味に電話がかかってきた。
今朝の朝日新聞の天声人語に名前が出たと言う。
なんか、十五年前のJR宝塚線の脱線事故についてのことらしいが、
現物なしに話だけ聞いてもよくわからないので、コンビニに買いに行ってきた。
あの事故で奥さんを亡くした理容師さんご夫妻の旦那さんのお話がメインで、
当時、おかんが朝日新聞の歌壇に投稿し掲載された短歌が引用されてた。
「一瞬に奪われし命百七人百七人みなわれより若し」
技巧的ではないと思うが、まっすぐで、亡くなった人を悼む心情が表れてて、
おかんらしいいい歌だと思う。
その頃も今も、弟家族は宝塚に住んでいて、おかんは枚方。
弟家族の家に行く時は、京橋からJR東西線〜宝塚線で通ってたので、
とても他人事ではなかったのだろう。
こういう歌を詠むおかんの息子として生まれたことを誇りに思うと同時に、
一応、言葉を看板に掲げて、開業した以上、負けてられんな、と少し思う。
おかんの誕生日は、一週間前。
朝日新聞からいい八十九歳のプレゼントを頂いた。
いろいろコメントいただいて嬉しかったです。
(20230425記)