内なる戦い、外なる世界。
小学生の頃から、心を守るために、心を無くす技を
身に付けなけらばならなかった悲しさ。
そして、これを「差別かどうか分からない、自分個人の体験」と言い切り、
状況のせいにせず、自分で受け止める強さ。
この兄妹は、支え合うことで、状況を乗り越えてきた。
だけどきっと、この強さを持たない人や、
支え合う人が見つからない人もいるはずだと思う。
大なり、小なり、人間は内なる自分や、外なる世界と、
戦ったり、分かり合ったりしながら、生きていくものだと思うけど、
外観要素や、人種・民族的要素で、
自分自身が誰かの戦うべき外になることには、ワシは絶対なりたくない。
そういう差別的な感情を克服することは、
ワシ自身の内なる戦いであると思っている。
すべての人が、その内なる戦いを克服すれば、
たくさんの人が生きやすい世界が広がるんでは、と夢想する。