夜久一＠釜晴れ。
二日連続、と言うか、月曜だけ置いて、日、火、水と釜晴れ早苗ちゃんと会うてます。
つまり、今日、釜晴れのライブに行ってきた。
出演するのは、久しぶりの夜久一くん。
のろしレコードのライブ以来かなあ。じゃあ、ソロはむっちゃ久しぶりかもしれん。
夜久くん、観るたびに進化してるなあ。
夜久くんと言えば、でかい声、と思ってたけど、
しっとり柔らかく小さめの声で始まった。
そして、やっぱりでかい声の曲も。
ただ単に、でかいの、小さいのってわけじゃなく、
歌の持つ表情の幅が、どんどん広がってる感じ。
58のおっさんを震わせる表現力やなあ。
お、のろしのアルバムで聴いた「チャイナガール」。
これはメロディーのええ名曲やなあ。
夜久くんの声が、すごく艶っぽく感じる。
チューニング変えて始めたのは鈴木常吉さんの「鉛の兵隊」。
夜久くんも常さんとよく一緒にやってたもんなあ。
絶品ギター。カッコええ。完全な夜久節になってる。
「参っちゃうよなー」という常さんの声が聞こえて来そうや。
そのまま、やはり常さんの「石」に続く。
夜久くんも夜久くんなりの常さんへの思いがあるんやろうなあ。
常さんが逝って以来、初めて生で聴く常さんの歌。
涙、より、嬉しさを感じる。
夜久くん、ありがとう！
夜久くん、立ち上がって「赤とんぼ」。
夜久くんの童謡、なんか切なさがあって、ええんよなー！
二部はアコースティックギターで。
いきなり浅川マキさんの「少年」で、客席から「オー！」と声が上がる。
夜久くんの歌聴いてて、浮かべるのは、
傷ついたからこそ、優しさを身に付けた人たちが、
無理やりでも笑いながら生きていく、都会の片隅の風景。
と言ってしまうと、昭和っぽく聞こえてしまうんやけど、
きっとそんな風景は、明治にも、江戸時代にもあって、
平成でも、令和でもあるはずなんやと思う。
「流れ者」て曲聴きながら、そんなこと思う。
お、「星めぐりの歌」。
夜久くんが歌ってて、好きになって調べて、
初めて宮沢賢治の作やと知った歌。
夜久くん動画、見つけられなかった。
歌もええけど、夜久くんのが、ほんとキュンとなるくらい切なくていいから、
みんなに聴いて欲しいんだけどなあ。
おお！二部でも常さんの「思ひで」をやってくれた！
夜久くんがこの曲やるのは、ワシは初めて聴くんちゃうかな。
常さんに聴かせたら、なんて言うかな。
嬉しさ隠して「あの野郎、俺の歌で商売しやがって」とか、かな（笑）
再びエレキに持ち替えて、クライマックスに向かう。
夜久くんのギターは、基本丁寧なんだけど、
どこかに牙や湧き上がるようなエネルギーを隠していて、カッコいい。
それがときどき、表面に現れると、ドキッとする。
こういうのを色気ってゆーんかもしれんなあ。
お！ボトルネック使ってる。
有名なジャズのフレーズやと思うけど、曲名、出て来ん。
けど理屈抜きに気持ちええ。
ラストの「雲」でギターが完全に牙剥いた。
だけど、全体的には、ゆるやかな曲、グイッと引き込まれた。
夜久くん、この曲、歌ってるとき、どんな風景思い浮かべてるんやろ。
そんなことが気になる力強い名演でした。
この曲、夜久くん、自分で勝手にアンコールのつもりやったらしく、
アンコールの拍手、戸惑いつつ、キチュウくんの曲を、
なぜか笑いながら歌う（笑）この曲、こんなええ曲やったんや（笑）
動画はキチュウくんバージョンですけど、夜久くんバージョンは、
もっと、えっと、あの、ワシ好みです（笑）
アンコール終わったけど、まだまだ聴きたい観客は、キチュウくんの
お得意フレーズ「もっと来いよ〜〜！」を叫ぶ。
まあ、しかし音止め時間。
夜久くん、今回は、のろしレコードの「OOPTH」のCDを持ってきてたが、
自分のソロは持ってきてなかった。
また観客、キチュウくんの得意フレーズ使って、
「持ってこいよ〜〜！」。
夜久くん苦笑い。
なんだか、ほのぼの楽しいライブでした。
ライブ後、たまたま出がけにポストに入ってた、
泉邦宏さんの鈴木常吉さん特集のCDをかけてもらう。
全部、「こんなん聴いたことないわ！」と思う泉さんアレンジで、おもろい。
中に、常さんファンも何人かいて、CDの購入方法尋ねられた。
嬉しい！
こっちにも、購入方法、お知らせしときますね。
ここに飛んで、文中にあるメールアドレスに、
『k-45「週刊イズミンゴスvol.11」泉邦宏』希望と送ってください。
これの発売の時、まだリークされてなかったので、
泉さん、亡くなったこと書いてないけど、
実際は、このCD作ってる時に訃報が入ったらしいです。
なんか、すごいタイミング。
初めて、常さんがうちに泊まった時、泉さんも一緒やったなあ、
とかいろんなこと思い出す、ええ夜でした。
