おにぎり印プレゼンツ「大阪最前線」。ターボー&ムニエルズ×Puddle D’Addle (パドルダドル)ライブ終了のご報告。

昨日(日付で言えば一昨日だけど)9月19日の夜、
おにぎり印プレゼンツのイベント「大阪最前線」が、無事、終了しました。
ありがとうございました。

やるまでは、「終わると、ほっとした気分になるのかなあ」思ってましたが、
やってみると、それ以上に、「嬉しい!」って気持ちの方が大きかったです。

出演者も含め、ターボー&ムニエルズを知らない人に、
パドルダドルを知らない人に、
すごくいい形で、知っていただけと思えることが、心から嬉しいです。

ライブが始まるまでの準備には、いちいち反省することも多く、
出演者の皆さんや、釜晴れの早苗ちゃんには迷惑かけっぱなしでしたが、
ことライブに関しては、何も反省することのない、
素晴らしいライブになったと思います。

出演者の皆さん、釜晴れの早苗ちゃん、来てくださった皆さん、
ほんまにありがとうございました。

観客としてライブにいるのと、スタッフとしているのでは、
流れてる時間が違うようで、ほんまにあっという間のライブでした。
スタッフとは言え、ワシ自身もライブ思いっきり楽しみましたので、
その様子をいつものような形でレポートします。
昨日はリハから参加したので、リハの様子から。

リハは、パドルダドルから。
西成に、この音楽が響いてるってだけで、ワシは少し感極まってしまった。

試食がてら、エビチリとカレー味麻婆豆腐を頂く。
さすが早苗ちゃん!
無茶苦茶うまい。

続いて、ターボー&ムニエルズのリハ。
前に、ターボーくんにソロで出てもらったときも思ったけど、
ターボーくんのリハは、めちゃくちゃ丁寧。
言い方変えると細かい。
音へのこだわりが尋常ではないんやろな。
そこを誠一さんにいじくられてる様子もなんだか楽しい。
こういうの、感じられるのは、スタッフならではの役得やなあ。

リハ終了。
どっちのバンドもええ音出してた。
本番への期待が高まる。

さあ、オープン時間が近く。
ワシの役割は受付。
まずは、マスクされてるかどうかのチェック、
非接触式の体温計で体温測定、
万が一のための連絡方法の確認、
それだけやってから、チャージを頂く。
今、入場だけでもこんなに大変なんや。
いつもお世話になってるライブ会場のスタッフたちに
改めて、頭の下がる思いがする。

さあ、ターボー&ムニエルズから、ライブが始まる。
ターボーの指示で照明暗くして、なんか幽玄な始まり方。


誠一さんのジャンベが突き抜けてて、気持ちいい。
「どんだけ転がんねん」のコロコロ具合がさらに増してる気がする。

曲と曲との間を開けずに、フクリンのギターをメインに静かに繋げて行く。
なんかサイケデリックな感じがさらに増した気がする。
アシッドマザーズテンプルとは真逆のダウナー系のサイケデリックさ。
なんか不思議だけど、ターボーのアンニュイなボーカルの感じは、
そのままなのに、音楽全体には、メリハリが出てきた感じがする。
きっと出したい音にさらに近づいてるからなんやろな。
しかも、切るとこでは、誠一さんのパーカッションが
小気味いいくらいスパッと切る。
すると、それまでのユルッとしたムードがさらに際立って来る。
ええ三人やなあ。

お!リハでやってた、ワシの知らん曲。たぶん新曲やな。
メロディは、シンプルで聴きやすい感じやけど、
アレンジがまたアンニュイでカッコいい。
途中、誠一さんのパーカッション・ソロから、
テーマに戻るところの一連の流れが、
ぞくっとするほど、カッコよかった。
メマリソの始まり方も抜群!

環境音楽みたいな静かな中から、
ウッドブロックがゆっくりセカンドラインを叩き始め、それが曲になって行く。
この展開、初めて聴くなあ。
ほんで、このコーラスの怪しいハーモニー。
これはあかん種類の気持ちよさやないか?と思ってしもた。
ラストの曲、フクリンのギターソロが、もう完全に行っちゃってる感じ。
フクリン、こんなんやるギタリストやったっけ?

今回は久しぶりやったけど、観るたびに、おもろさが増して行く
稀有なバンドやなあ、と再確認。
これからも、追っかけて行きましょう。

そして、パドルダドル。
実は、今回、このライブ企画したのは、
パドルダドルを長いこと観れてなかったからなんでした。

始まった途端、押し寄せて来る圧!
今日は、ドラム、ベースなしのアコースティックセットだけど、
それでこの圧は、ちょっと驚くなあ。

ああ踊りたい!
細かく音を刻む三線は否応なく沖縄を思い出すし、
アコーディオンはなんとなく東欧、
ギターはスパニッシュな感じがあるのに、
合わさると間違いなくアイリッシュな印象になる不思議。

メロディーだけ取り出すと、聴きやすいポップな曲もあるが、
安田くんの切ないだみ声と、アレンジの面白さが、
音楽を凡百のポップな世界に閉じ込めることを拒否する。
自分たちであること、自由であることを、絶対に譲らない。
ワシが聴きたくなるのは、こういう音楽だけなのかもしれない。

「十九の春」も、普通の沖縄民謡やバタヤンのにはならない。
パドルダドルの味で詰まってる。
沖縄が好きでも、純粋なウチナンチューにはなれない。
アイルランドが好きでも、アイルランド人にはなれない。
だったら、吸収して、消化して、自分たちの音楽を作るしかない、
そんな決意を感じる。
「ちょっとアイリッシュなフレーバーを」とか
「ここは沖縄アレンジで」みたいな薄い音楽と決定的に違うのは、
その音楽への愛があって、だけどその音楽への距離も知ってて、
だからこそ、そういう音楽に影響を受けながらも、
自分たちの音楽をやるしかない、という
決意があるかどうか、ということなんやと思った。

三線とアコーディオンが同じメロディを奏でる。
ああワシ、やっぱりユニゾン好きやわー!

ラス前の曲は、ちょっとポーグス感じる部分もあって、めっちゃワシ好み。
もちろんポーグスまんまやなくて、パドルダドルの音楽が結果的に、
少しポーグスっぽいとこがあった、という話やけど。

おおー!楽器だけやなく、ボーカルまでユニゾンに!ああ気持ちええー!
ボーカルの安田くん、久しぶりのライブやゆーてたけど、
なんかライブできる喜びが溢れ出てるみたいな歌い方や。
ちょっと涙ぐんでるようにも思えて、
ワシも少し泣きそうになってしもた。

パドルダドル知らん人の方が多いはずやのに、
自然と手拍子が起こる。
安田くん、三線の速弾き、さらにすごくなってるなあ。
その勢いのまま、アンコールの拍手へ。
あ、これはお義理のアンコールやなくて、
本気の「もっと聴きたい」やな。

終わった。
ワシも燃焼し尽くした気がする。
ほんまに思い残すことないライブやった。

早苗ちゃんに挨拶求められるが、
たまらんくらいの喜びに加え、
さっきの安田くんの表情が伝染して、
ちょっと言葉に詰まりそうになった。
なんとか、言い終えたとき、
心が、気持ちいい汗かいたみたいな気持ちになった。

結果的やけど、横ノリのターボー&ムニエルズ、
縦ノリのパドルダドルの順になった。
これは、これですごく良かったと思う。
お客さんの満足度は、わからんけど、ワシは客としても、すごく満足できた。
体力的なもんもあるけど、縦ノリで激しく気持ち動かしたあと、
横ノリだと、マッタリしすぎてしまう気もするしな。

そしてこの二組、ただ、いいバンド、ワシの好きなバンドを
二つ組み合わせたってだけじゃなく、
うまく言えないんやけど、
なんかこの二組の組み合わせがほんまに良かったんちゃうかと思ってる。
すごい化学反応が起こったんとちゃうやろか。

打ち上げも最高だった。
安田くん、20年前、姫路から大阪出てきた時、
このすぐ近くに住んでたらしい。
で、久しぶりのこの界隈、懐かしくて散歩してたらしい。
その思いもあの表情に込められてたんやな。。

安田くんとターボーが、何事か、二人で話し込んでたのも嬉しかったな。
岳陽くんという観客の一人とすごく話があったのも、嬉しかった。
初めて会った人で、こんなに何の説明もなしに音楽の話できる人、初めてかも知れん。
最後、早苗ちゃんと谷口くん、3人のまったり時間も良かったなあ。

ほんまに皆さん、ありがとうございました!
皆さんには悪いけど、一番いい時間過ごさしてもらったんは、
ワシやと思いますわ。

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