ムジカで小競り合い〜港町コンボとグラサンズ。

この状況ですが、きちんと対策、決まり事も守って、ライブしてるのが、ムジカジャポニカ。
手なわけで本日のライブ、ひと組目は「リー・テソンと港町コンボ」。
四人がマイクを中心に集まってる感じが、
なんかヨーロッパかどこかの田舎の酒場みたいでおもろい。
曲もテソンっぽい柔らかくてメロディアスな上、フィドルが入って、さらに切ないなあ。
ええ感じの出だし。

ちなみにコントラバスは水田十夢くんで、
ギターは、こないだ神戸でお邪魔した旧大日温泉の八木橋さん。
フィドルの人はたぶん初めて観る秦進一さん。
テソンはギターとボーカル。
ある意味弦楽四重奏やな。
全部アコースティック楽器のバンドって久しぶりやな。
人肌感が気持ち良い。
最近、世の中の状況や個人的なことで、ちょっと滅入り気味だったので、
こういう体温のある音楽が有難い。

ちょっと楽器構成もメンバーも違いますが。

おお、この流れから「マイブルーヘブン」(私の青空)。さらに、ほっこりやなあ。
八木橋さん、マンドリンみたいに同じ音を細かく刻む弾き方したはる。
トレモロって言うんかな?
それが、こそばくて気持ちええ。
こんな曲にフィドルが合わないわけがない。
いやあ、ええ四人組や。
八木橋さんのギター、テソンのボーカル、秦さんののフィドルが甘くメロウに奏でるとこを、
流されずに冷静にベースで全体を進めていく十夢、なかなかええやん!

お、テソン下がって、三人でエリック・サティの「グノシェンヌ」。
ほんまに弦楽三重奏やん。カッコええ。
八木橋さんのスパニッシュな感じのギター、ちょっと震えるくらい気持ちええ。
さすが、「バロンと世界一周楽団」のギタリスト。
あの技、この技、いろんな技持ってはって、それがいちいち気持ちええ。すげえなあ。

テソン戻って、やっぱりゆったりでほっこりで、ちょっと昔を思い出すような曲。
さっきまで、京都で純喫茶中の純喫茶「フランソワ喫茶室」におったんで、
なんとなく気分繋がってる気がする。ちょっとラッキーやな。

やっぱり今日とは違うメンバーですが、
パイレーツカヌーとの共演を見つけたので。
これも、めっちゃ気持ちええ。

次はちょっと激しくソウルフルに。
テソンはこんなんやらせても、最高にカッコええ。
と思ったら、次はなんとなくパブっぽい感じ、トム・ウエイツ、ちょい香る。
だんだん世界、広げて来るなあ。
最後の曲は「LOVE」。最後はやっぱりほっこりに、戻ってくれました。
なんかワシの気持ちにめっちゃ寄ってくれたみたいで嬉しいなあ。
ありがとう!!

さあ、続いてはグラサンズ。
ワシ、ちょっとお元気過ぎるグラサンズのファンに気圧されて、
近頃、グラサンズ来てなかったし、この状況で大所帯バンドはライブしにくくなってるようで、
ワシ的には1年以上ぶりのグラサンズ。

「輝くこの道を」のリハなんだか本番なんだかで始まるとこが、いかにもグラサンズ。
フィドルがつんのめってステージから落っこちるとこが、さすがグラサンズ。
今日はドラムレスのグラサンズ。
ガチャガチャ楽しいのがやっぱりグラサンズ。

おー!辻野くんのフィドルとケーゴのティンウィッスルの絡み、気持ちええー!
サエっちゃんのペラペラな鍵盤ハーモニカも快感。
コーちゃんのマンドリンもくすぐってくるわ〜。
あーグラサンズってこーやったなあ。

久しぶりにグラサンズ観ると、インスト曲がけっこう増えてるの、ビックリした。
なんかこれもアイルランドかなんかの田舎の居酒屋っぽいなあ。
店の客が、すぐ踊り出すような。

一瞬一瞬だけ捉えると、バラバラに思える瞬間もあるグラサンズやけど、
ノリというかグルーヴを共有してるから、全体はバラバラにならんし、
ある瞬間、全員がピタッと合う時があって、それが、めっちゃ快感に繋がる。
このラフでバラバラだけど、実は足並みの揃ってるメンバーの在り方が、グラサンズなんやろな。
ブレイクで入るジュンジュンのウォッシュボードがなんかタップダンスみたいで、ちょっとおもろかった。

さあ佳境、「中年の恋」。
お、珍しい、サエっちゃんのアドリブ・ボーカル。
グダグダ風味にちょっと変わった味付けがプラスされましたわ。

やっぱり「中年の恋」は盛り上がるなあ。
この状況なので、客席みんな、特製フェイスガードかぶって座ってるんやけど、
明らかに客席の熱量もグンと上がったんは肌で感じてしまう。

ああ、こういう盛り上がり、もう懐かしくなってる。

ノリのええ「中年の恋」で客席温めといて、次は「鉄格子の月」。
揺らすよなあ、ワシの気持ちを。
田渕のボーカル、コーちゃんのマンドリン・ソロ、やっぱりこの曲は泣けるなあ。
この曲では全員が一体となってぐわーってこっちに向かって迫って来る気がした。
ケーゴのクラリネットきっかけでエンディングに向かうところがむっちゃ気持ちええ。

ラストは「アメイジング・グレイス」。
グラサンズ版は田渕徹作詞で、戦争に行く兵士の歌になってて、
なかなかドラマチックなんよね。

グラサンズのグダグダ具合がよう出てる動画。

登場人物に「ジョニー」ってのが、出てくるんで
「ジョニーは戦場へ行った」思い出してしもて、さらに泣けてまう。
泣ける内容はどんどん切なくなっていくんやけど、
リズムアップしながらノリもどんどん盛り上がって行く不思議な曲。
グラサンズの真骨頂やな。
「アンコールはいらない!アルコールをくれ!」と田渕が叫び、
でアンコールなしで無事、終了いたしました。

今日も、ええもん聴かせてもらいました。
元々、ハズレのないライブやるムジカやけど、
この状況になってから一回一回に賭ける真剣さが増してるのか、
どのライブもほんますごいクオリティ。
この状況で、強くなってるミュージシャンがいる。
ムジカなどのお店がある。
この状況をくぐり抜けて、パワーアップした姿を
全力で展開するときが、むっちゃ楽しみ。
それを期待して、ワシもこの状況を乗り切って行こうと思う。

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