追悼、レナード・コーエン。
もしかしたら、そのとき、
レナード・コーエンは、
ジミ・ヘンドリクスのことを、
知らなかったのかもしれない。
自分の出番が来たから、ステージに登り、
歌おうと思ってた歌を、
いや、このときは歌ではなく、
詩の朗読をしただけなのかもしれない。
しかし、結果的には、ジミ・ヘンドリクスより、
すごい印象を聴衆に与えてしまった。
電線に止まった雀が、荒れ狂う観客を沈めてしまったのだ。
小松政夫さんの、
みんなが真似したあの歌も、
もしかすると。
かもしれない。
根拠も史実も何もないが、
ジョン・レノンは、
レナード・コーエンになりたがってたんやないか、
と思ったことがあった。
偉大な。自分が偉大であることに、
全く興味のなかった偉大な人が
逝ってしまったのだなあ。
ワシは、レナード・コーエンのライブを
観たことがない。
向こうに行けば観れるのか。
まだまだ行きたくはないが、
向こうに行く楽しみが、
ひとつできた、と思うようにしよう。