しゃぼん玉感謝祭2016@ムジカジャポニカ。
3日経つが、まだ何からどう書けばいいか、
自分の中でまとまってない。
けど、置いておいても、まとまる自信ないので、
忘れないうちに書こうと思う。
それほど凄かった。
11月1日の「しゃぼん玉感謝祭」@ムジカジャポニカ。
その日、良元優作さんのFacebookページ管理人の川島さんから、
「先にウォームアップしときませんか?」と言われ、
同僚の別所さんとムジカ御用達立ち飲み「得一」に向かい、
今日への期待、ドキドキなどを語っていると、
珍しくグラサンズの田渕さんから連絡あって、合流ってことに。
やはり、みんな今日を「特別の日」とどこかで思っているようだ。
開始10数分前にムジカに着くが、まだ入場待ちの列。
平日にも関わらず、ムジカは満員の観客だ。
しかも、ウォームアップで温まった体がスッと冷える緊張感が漂っている。
何か、いつもの満員とは質が違う気がする。
前回の「しゃぼん玉感謝祭」はわりと和気あいあいとしてムードだったのに、
今回は、何か張り詰めたような空気が漂っている。
少し遅れて、カニコーセンさんが始まる。
カニさんも、何かいつもの、のんびりとした印象ではなく、
(時間がなかったのもあるが)緊張感のある、
いつもの1.5倍くらいに感じるスピードの演奏。
それでも、要所要所で笑いを取る。
さすがだ。

修羅場がカニさんの歌を、さらに説得力あるもんにして行くんやろなあ。
続いては、良元優作さん。
しかし、後ろには中尾勘二さんと関島岳郎さんが座り、
隣には、AZUMIさんも座っている。
え?優作さん?AZUMIさん?と思っていると、
優作さんの歌が始まり、AZUMIさんが伴奏をつける。
豪華!!と思いつつ、4人揃って演奏し始めたら写真撮ろうと思ってたら、
AZUMIさんは2曲だけで、中尾さん、関島さんと一緒に演奏することはなく、
ステージを降りてしまった。
で、AZUMIさんがここで演奏してる写真がない。
緊張感は、ずっと続いてるが、そんな中でも、
AZUMIさん、優作さんの曲、ほんまに大切に思ってるんやろなあ、
ということが伝わってくる演奏だった。
そして、優作さんのバックで中尾さんと関島さん。
いつか優作さんが「今度アルバム作るなら、このお二人には、
是非参加して欲しい」と言ってたコンビだ。

その理由がよくわかる演奏だった。
優作さんの良さを全く邪魔せず、目立ち過ぎず、
だけど、さらに素晴らしいものへと広げていく。
しゃぼん玉感謝祭の肝は、この二人かもしれない。
銀閣寺や、詩仙堂、ああいう名刹が、それだけでも十分美しいけど、
背景の山や空と一緒になると、さらに美しく広くなるのに、
なんだか似ている気がした。

ラストには、鈴木常吉さんをゲストとして「マイホーム」。
常吉さん作詞で、優作さん作曲、お二人とも、ソロでも歌われる曲だ。
この二人が一緒に歌ってるのを見るのは、
前回のしゃぼん玉感謝祭以来だと思う。
そして、次はAZUMIさん。
AZUMIさんはどうやら、一人で演奏するようだ。
時間が進むごとに場がなごんで行くのかと思うと逆で、
どんどん緊張感が高まっていく。
AZUMIさんは、その緊張感をモノともせず、
ガシガシと前に突き進んで行くような、
何ものをもなぎ倒していくような、
静かだけど、力強い演奏で、歌だった。

AZUMIさんを知らない人はもちろん、
知ってる人までをも、圧倒するような演奏だと思う。
ワシは、何回もAZUMIさんのライブ観たことあるのに、圧倒されてしまった。
隣にいる川島さんと「すげえな、これ」
「どこまで行っちゃうんや、このライブ」と小声で話す。
客数のわりに演奏中の客席は静かだ。
みんな息を潜めて成り行きを見守っているかのよう。
その分、曲終わりには、爆発するかのような拍手が響く。
最初から、そんなライブだったが、進めば進むほど、
その度合いも進んでいるような気がする。
AZUMIさんお得意のイタコ芸では、初めての人が出てきた。
ジョニー・キャッシュ!とうとう外国人まで!!
しかし、この日のジョニー・キャッシュは、ワシらに気を使ったのか、
日本語、しかも関西弁で喋ってくれた。
ここは、さすがに客席から笑いが出たが、
その笑いの分、緊張感はさらに高まったような気もする。
この時点で既に21時30分過ぎ。
ラストは、もちろん鈴木常吉さん。
この高まったテンションをどう処理するのか、
と聴いてていっぱいいっぱいになってしまっていたワシは思ったが、
始まるとすぐ、それがいらぬ心配であったことが分かった。

中尾さん、関島さんをバックに始まったその演奏は、
今までの高まりをさらに、高く広く大きく、
そしてどこか遠くへぶん投げるような、
ものすごい圧の演奏だった。
実は、ワシは鈴木常吉さんのライブを観るのは久しぶりだったのだが、
それ以前に、どんな気持ちで、どうやって聴いていたのかが、
思いだせないくらい、強烈な演奏だった。
ときに消え入りそうになる中尾さんと関島さんの伴奏、
それに反するように大きくなったりもする常吉さんの声。
ボーカルというより、「声」という方がピッタリの音。
しかし、その伴奏と声は、逆方向を向くのではなく、
完全にひとつの方向を共有して、
どれが欠けても、全然違うものになってしまいそうな緊張感を持って
ひとつの世界を作っている。
ほとんどMCもなく、途切れることなく、常吉さんの世界に酔う。
久しぶりのライブだったので、初めて聴く曲も二曲ほどあったが、
それも「あ~~常吉さんだ」と頭から嬉しくなるような曲だった。
映画の出演やいろんなことが重なっていたのに、
常吉さんは、さらに自分の音楽を広げて、高めていってたんだなあ。
嬉しさとも、何とも、名前のつけられない感情、
とにかく揺さぶられていることの自覚だけはある。
いや、自覚もなかったかも、しれない。
気がつけば、ステージには、AZUMIさん、優作さん、カニさんがいて、
アンコールが始まるところだった。
優作さんが「播州平野やりましょう!」とみんなに声をかける。
カニさんの曲で、AZUMIさんも歌ってる曲。
あ~~優作さんって、こういうこと、言える人やねんなあ。

大好きなミュージシャンたちが大好きな曲を歌っている。
もうそれだけで嬉しいのに、これも素晴らしい演奏だった。
最後は、常吉さんの曲で、優作さんも必ずと言っていいほど、
ライブで歌う「石」。
もう何かを考える余裕どころか、感じる余裕もない。
ただ、何度も聴いた、ワシの一部にもなってるかのようなこの曲の、
聴いたことのない演奏に身を任せるのみだ。
終わってみれば、23時近く。
ほんまに素晴らしい4時間近いライブだった。
一番前に座ってしまった友人から後日
「体調崩しそうになった」というメールをもらった。
さも、ありなん。
あれだけのガチンコの緊張感ある音楽を一番前で4時間も。
しゃぼん玉感謝祭、また是非観たいが、そのときは体調を整えることから、
始めなければなるまい。
ほんまに素晴らしいライブでした。
出演者の、鈴木常吉さん、AZUMIさん、中尾勘二さん、関島岳郎さん、
良元優作さん、カニコーセンさん、
そして、ムジカのせい子さん、お手伝いのジョンソンtsuさん、
心から、お礼申し上げます。

