ナオユキ&良元優作@Livingbar 貴羅ら。

ツアーファイナルは徳島に戻って、
ウッチーさん仕込みの貴羅らで、
ナオユキさんと良元優作さんのツーマンで。

最後はできるだけライブに身を任せて、
感じることだけに集中しようと思い、
曲目以外はメモを取らず。

先攻はナオユキさん。
三日間ナオユキさんのライブ見続ける
機会なんて、あまりないんだけど、
この三日間で気づいたのは、
ほぼ全部知ってるネタなのに、毎回笑ってしまう。
しかも毎回笑うネタやタイミングが違ってるってこと。
なんでやろーと思いながら、今日はかぶりつきの席だったので、
笑いながら、ナオユキさんの表情、動きを見てて思ったのは、
正解かどうかわからないけど、
ナオユキさん、会場の広さや、お客さんの構成、反応などを見ながら、
ネタを選んだり、間を変えたり、キャラを変えたりしてるんちゃうかな、
ということ。
会場もお客さんも、毎回違うから、パターンは無限にあって、
ときにはナオユキさんすら知らないパターンが
生まれてくることもあるんやろな、ってこと。

考えたら、前々から思ってたことと同じような結論になってもたんやが、
言わば、ナオユキさんが、空気を止めたり、速めたり、捻ったりして、
つまり、空気を動かしてるんやろなーと思った。
(なんかまだ腹に落ちきってないので、わかりにくくて、すみません!)
だからか、ナオユキさんのネタには「気」に関するものが多い。
「気」を使ったり、「気」にしたり、そう言えば「天気」のネタも多いな。
だからさっきのは、「空気」やなく、「気」と言いなおすべきかもしれん。
とにかく普段から「気」に対する感度が高く、
その結果、ライブ会場の「気」も、動かしていく術を、
理屈やない衝動の部分で、体得してるんちゃうかな。

と、言うのは一晩明けた今日、思ったことで、昨日はとにかく笑い続けた。
お客さんの反応もすごくよくて、
「徳島の地元のおっちゃんおばちゃんのライブやなー」と
なんか嬉しい気持ちで見てた。
特に虎翔の大将の笑い声が豪快で気持ちよく、何度か釣られ笑いもした。
ワシ以外のお客さんは顔なじみも多いみたいで、
虎翔の大将が観客のリーダーみたいな感じで、
客席がまとまって行く気がした。

徳島と言えば!
すだちチューハイ。

そーゆー感じで、場が十分にあったまったところで、良元優作さんの登場。
優作さんを知ってる観客は少なそうで、少し心配だった。
今日も「ターちゃん」から始まる。
やはり少し観客の気がまだ優作さんに
向いてない気がするスタートだった。

が、三曲目の「石」で、いきなりギアチェンジ。
激しくも印象的なギターとボーカルに観客の顔、ではなく気が、
すべて優作さんに向くのを味わった瞬間、
鳥肌が立つような気分を味わった。
この曲、もう鈴木常吉さんのオリジナルバージョンとは全く違って、
遠く離れた優作さんオリジナルの曲になってると思った。

優作さん、ステージ衣装、持ちましたねー

そのあったまったところで、
いつもは後半にやるお店への感謝の歌、
「永遠にこのままのわけがない」。
「この貴羅らを忘れない」の歌詞で、店中から歓声が上がる。
もう観客と優作さんは身内みたいなものになった。
さっきは優作さんの方に気が集まっていたが、
今度は観客が優作さんと肩を組んで気を吐いている。

と言うところで「ネギネギブギウギ」。
コール&レスポンス、知ってるのは、ウッチーさんと大兄ちゃんとワシくらい、
「大丈夫かな?」と思ってたら、ワシの真後ろから、スゲーデッカい声で「ネギー!」
ナオユキさんだ。ステージでも出さないような大声で叫んでいる。
この人の優作さんに対する無償の愛情には、驚かされる。
いや、無償と言うのは違うか。
優作さんを愛することで、
ナオユキさん自身が幸せになっている。
二回目からは、もう全員で「ネギー!」
優作さんのフェイントにも全員で大笑い。
後の話だが、アンコールで「ネギもう一回!」
と言う人もいるくらい、初ネギは、みんなに受け入れられた。

と、その直後の歌が「帰り道」。
なんと憎い曲順だろう。
盛り上げて陽の部分でお客さんの心を掴むと、
その心を優作さんの内面に向かせて行く。
この「帰り道」が絶品で、一瞬でみんながシーンとなったが、
意識は初めて聴くであろう言葉のひとつひとつに向けられている。
優作さんの口から出る言葉を聴き逃すまいと集中している。
終わった途端のネギにも負けない拍手が、それを証明した。

もうこうなったら、貴羅らは優作さんのホームだろう。
今ここで、たくさんの人たちが、
ワシが初めて優作さんを聴いたときの驚きを味わってるのかと思うと、
少し嫉妬するくらい、一曲一曲、反応がいい。

「キムおじさん」のタイトルコールで
虎翔の大将やその周りの人がプッと吹き出す。
あとでわかったんやけど、虎翔の大将のあだ名は「キム兄さん」。
そら吹き出すわな。
そんで、あの美しく繊細なメロディーと、ヒダを埋めて行くような歌詞。
きっと虎翔の大将の心にも刻まれたと思う。

ラストのペプシドライブは観客全員の手拍子。
あーもうラストなんや!と思うくらい、
あっという間で、濃密な時間だった。

アンコールはナオユキさんと!と優作さん言うが、
ナオユキさんから「優作!ゆうれいやって!」
ナオユキさん、ナイス!
ワシ今、めっちゃゆうれい聴きたい気分やった!
こんなラブソング、優作さん以外に作れるわけないなー。

そして改めて、ナオユキさんと優作さんのアンコール。
幸せそうな二人を見て、嬉しくなりながら、
「あーこれで終わりなんやなー」と寂しくもあった。

ナオユキさんを見つめる優作さん。

ナオユキさんの話とも繋がるが、
優作さんも観客の気を読み、動かしてたことが、終わったらよくわかった。
打ち上げでナオユキさんがPAさんに言ってたけど、
「舞台芸はみんな同じやと思います」という言葉とも重なり合う。
だから、そういう意識があるからナオユキさんは、
いろんなミュージシャンと対バンできるんやろな。

大好きなナオユキさんと良元優作さんを見て、
二人のことばかり考え続けられる幸せなツアーが終わった。

打ち上げでの虎翔の大将との話も楽しかった。
一度虎翔に行ってみたいなあ。
なに?来月とんちピクルスさんが?
虎翔で?
ジュルっ!

そしてウッチーさん、後半戦も何から何まで、
ほんまにありがとうございました!
次は大阪で!
と言う前にワシが徳島に行ってしまう気もします。

とりあえず、ではまた!

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