増山実さん「大阪ほんま本大賞」受賞作 「勇者たちへの伝言」爆売れ!祈念祭@ホテル阪急インターナショナル。

なんだか場違いな場所に紛れ込んでしもたかもしれん。
増山実さんの「大阪ほんま本大賞」受賞作
「勇者たちへの伝言」爆売れ!祈念祭。

和太鼓の演奏から始まり、
浅越ゴエさんの司会、
ハイヒールのお二人の祝辞、
立川談四楼さんの乾杯のご発声。

客席側に、李 知承さんこと、ガンちゃんの顔見て、
よーやくホッとする。

驚いたのは、上岡龍太郎さんが出て来たこと。
この人の話芸に、何度痺れたか。
探偵ナイトスクープの、あの見事なさばき。
そうか、あの頃は増山さんが本を書いてて、
上岡さんが司会してたのか。
そりゃすごいよな。

もう現場を
離れられて10数年経つのに、
話芸は衰えていないどころか、
年輪を重ねたゆったりさまで感じる。
「気がつけば、ノックさんはもちろん、野坂さんも逝ってしまい。
あとは、浜村淳だけですわ」
素晴らしい。
そして、増山さんとのエピソードを交えつつ、
笑いを取りながら、
増山さんの小説の素晴らしさを、
読んでない人にもわかりやすく、
読みたくなるポイントを紹介して行く。
芸人としての進化は止めたかもしれないけど、
人としての進化は続けているのだなあ。

上岡さん、いや神さん、と言いたいくらいやなあ。
この人を見れただけで、今日来て良かった!
と思ってたら、
次に登壇したのは、往年の阪急ブレーブスの名選手たち。

一瞬「あ!」と思ったけど、
そもそもこの小説は、阪急ブレーブスをモチーフにして、
西宮北口をメインステージにしてるんやから、そらそーか。

最初に喋った福本さんは、
少しふっくらされて、往年の盗塁王の面影はあまりなかったが
「ええんですか?わしに喋らすと、いつまでも喋りまっせ」
という言葉で間違いなく、福本さんやなー!思た。

次は応援団長やった今坂さん。
実際目にしたことないけど、
有名な名物応援団長やったらしい。
もう阪急ブレーブスなくなって、
だいぶ経つのに、まだ応援団の法被を
大事にされてて、それに着替える。
選手と同じくらい、ファンによっては
それ以上に、球団愛ってのは、
生き方に影響するもんなんやなー。

次は代打の神様、高井さん。
代打本塁打世界記録を持つのに、
それを誇ることなく、解説者とかになるでもなく、
引退後は、増山さんのFacebookで見たけど、
どこかのショッピングモールの管理人とかまで、していた苦労人だ。
福本さんが語る。
「新人で阪急入ったとき、同期の加藤と、
高井さんが二軍で練習してるの見て、
『こんなすごい人が二軍やと、ワシら、いつまでも出番ないぞ!』と話しとった」。
それくらい、すごい選手やったそうだ。

そして、小説にも出てくるキューバ出身のバルボンさん。
調べたら、高井さんや福本さんの入団の少し前にご引退されてた。
道理であの福本さんが、少し遠慮してるわけだ(笑)
先輩後輩の序列は、厳しいのだ。
もう80を超えられてるのに、ご健荘なバルボンさんは、
小説にも出て来た、初めて日本で雪を見たときの
驚きなど、流暢な日本語で喋られる。
当たり前か。
バルボンさんが日本に来て60数年、
ワシより長く日本語喋ってるんやもんな。
増山さんが、バルボンさんが、引退後、
関西の球団に来る外国人選手のお世話をしてたエピソードを紹介する。
自分のした苦労を、後輩たちも経験するであろう苦労を
少しでも減らしてあげたかったんだろうな、
「日本の悪いところに不平不満言うより良いところを探せ」。
と言ってたそうだ。
バルボンさんに助けられた外国人選手は、
きっとたくさんいたんだろうな。

そしてステージは変わり、
増山さんの高校時代の同級生、
嘉門達夫さんが登壇。

この二人が同級生ってのもすごいな。
嘉門さんのデビューした頃の歌、増山さんが作詞した
「回転寿しにおけるバッテラの悲しみ」を歌った「廻るバッテラ」は、
次の嘉門さんが2016の世相を切った
よく出来た替え歌以上に、笑えた。
そしてラストは、今回のパーティーに合わせて、
増山さんが詞を書き、嘉門さんがメロディーつけた「いつの日か来た道」。
新作のお披露目だ。
小説のフレーズを少しずつ、加工して、歌詞に変えてる。
小説読んだ人なら、誰もが、
繰り返し読んだであろうフレーズが、
人によっては涙滲ませながら読んだフレーズが、歌となって襲ってくる。
もうこの小説読んで、二年ほど経つのだが、
頭の中で、読んだときの記憶が、
すごいスピードで再生されて、
初めて読んだときに流れてしまった涙が、溢れそうになっていた。

そのあとは、大抽選大会!
賞品は、春樹書店からの差し入れや、
「直木賞決定の電話待ち同席券」など、
身を切らないが、嬉しい賞が山盛り!
(もちろん、身を切る賞品もありましたが(^_^;))
なんか増山さんの人柄が表れてる気がするなあ。

最後は、往年の阪急ブレーブス応援団長、今坂さんのエールで、大団円。
豪華な出席者だけど、派手派手しくなるのではなく、
ほっこりとした、増山さんの人柄が溢れるパーティーだった。

帰りしなに頂いたお土産も豪華!
こんだけ思い出さされると、
再び読みたくなる小説「勇者たちへの伝言」、
しかし、ワシの今の老眼の視力で
読めるのか?と思う文庫本。
「果たしてワシ着れるのか?」と心配になる、
LサイズのオリジナルTシャツなど、
役に立てられるのか不安になるものもあったが、
たくさんのお土産と、あったかくなった気持ちを手に、
ワシと増山さんをつなげてくれた
アフターアワーズに、呑んだくれに行くのであった。

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