CD「ホジキンソンさんの言うことには」オクノ修。

髙田渡さんのカバーアルバムを除けば、
「唄う人」から、実に13年ぶりのフルアルバム。
オクノ修さんの「ホジキンソンさんの言うことには」を入手、
早速聴いてみた。

前作よりさらにシンプルで、さらに深くなった気がする。
基本はオクノさんの歌とギター、そして船戸さんのウッドベースで
淡々と進んで行く。
そこに吉田省念さんのチェロと、めめちゃんのスチールパンが、
ときおり、彩りを添える。

今までのオクノさんからの新展開のようなものは感じないが、
それでも、どこか新鮮に感じる。
よりオクノさんの本質に迫っているから、ということなのかもしれない。

初めてオクノさんを聴いたときに思った「パンクを通過して、
いらないものをすべて洗い落とした音楽」という印象は変わらない。
柔らかな風合いで、畳の部屋を気持いい風が吹いているのだが、
そこにある箪笥の奥にはナイフがしまってある。
なんかそんな風景を思い描いた。

もうオクノさんは、どこに行こうと、何をやろうと、誰とやろうと、
オクノさんなんだろうなあ、と自分でもよくわからない感想が浮んだ。

聴いてるとき、なぜか、門司港の市場の裏手、
忘れ去られたような坂の町を思い出したのは、不思議だった。

オクノさんはじめ、船戸さん、吉田省念さん、めめちゃん、
京都在住のミュージシャンで作られた、
限りなく愛おしいアルバムです。

そう言えばオクノさんを知ったのは、前のアルバムの頃で、
まだ九州にいてた。福岡のオフィスで、オクノさんの
「ハートランド」をエンドレスで聴きながら、
二階堂のコピー考えてたなあ。
そのとき書いたコピーのCMのロケ地が門司港。
門司港思い出したのは、その流れか。
とふと、思い出した。

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