ピピロッティ・リスト@京都国立近代美術館。

昨日、二番目の訪問先は、京都国立近代美術館。
スイスのビデオ・アーティスト、ピピロッティ・リストの展覧会
よう知らん人なんやけど、何かで観た告知で
「おもろそうやな」思ったのと、
次の予定の映画の時間まで3時間ほど空く予想だったので、
行くことにしてたのだが、
今日は、少し寝坊したのと、
田中一村をゆっくり観すぎたので、
少し「どうやろ?」って時間になってしまった。
京都駅から5号系統のバスで行ったのだが、
このバスは有名な渋滞路線を選んで走ってるようなバス。
着いた時間で、無理やったら、入らずに帰ろうと思ってたら、
この状況なので、けっこう空いてて、
行けそうな、行けなそうな、微妙な時間に着いてしまった。
ええい!行ってしまえ!!と思ったのは、
この展覧会、土禁なので、
わざわざスリッパを持って行ってたからもあるか。

展覧会は、おもろかった。
ビデオ・アーティストと言っても、
モニターに映るビデオを観るってわけじゃなく、
もう殆どインスタレーション。
座ったり、寝そべったりしながら、映像を楽しむ。
かかってる音楽も面白い。

※ここかちょっとネタバレです。読みたくない人は、引き返してください。

オモロカッたのは、カラフルな棒を持って、
街を歩く女の子。縦列駐車する車の窓を、ニコニコ微笑みながら、
リズムにのりながら叩き割っていく。
鼻歌でも歌ってる感じで、暴力三昧。
通りすがりの婦人警官も、笑って彼女に手を振る。
なに?この世界。
ワシだけ、笑いながら観てしまったが、間違ってたのだろうか。

大きなベッドに寝転びながら天井に映る映像を観るコーナーもおもろかった。
何度か落ちかけたり、こないだ受けたMRIのことを思い出したりしながら、
なんかトランス状態に入りそうになってしまった。

トランス状態と言えば、一番広い部屋で、
三次元の家や箱など、いろんな立体物のある真っ白い壁の造形物に、
かするようにして、映像を流してる部屋では、
若い人たちが、床に座り込んで、その映像を呆けたような顔で観てて、
「なんや阿片窟みたい、、」と思った。
彼らもトランス状態に入ってたのかもしれない。

と、けっこうおもろかったのだが、ケツの時間が近づいてたので、
早めに切り上げてしまった。なんか、ちょっともったいなかったなあ。
会期が6月20日まで延長されたので、
可能なら、もう一度、コレのためだけにたっぷり時間を取って来てみたい。
呆け顔になるまでトランスしてみたい。
一階の庭を眺めるように配置された椅子で、
ヨダレ垂らしながら昼寝したい。

そう思える展覧会ではあった。
ま、昼寝は、この展覧会でなくてもできるんだが。

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