【米子顛末記】

米子にいろんな人から名前を聞く店がある。
良元優作さん、とんちピクルスさん、ハッチハッチェルさん…
誰もが、その店の名前を出して「いいですよ」と言う。

岡山からも電車で2時間少し、ツアーするのに便利な場所じゃなかろうに、
わざわざ行くって、どんなところなのか、
「ONE MAKE」が気になってしょうがなかった。

今回、鈴木常吉さんが3連休の中日に「ONE MAKE」でやる、というので、腰を上げた。
3連休なので、前々から行きたかった「出雲大社」と「足立美術館」にも、まとめて行こう。

鈴木さんと会ったのは、その「ONE MAKE」。
新幹線、やくもと6時間電車を乗り継いで来たので、
「疲れてるかな?」と思ったけど、案外元気そう。
ワシが遅れて着いたのだが、鈴木さんは誰かと話している。
よく見ると「踊ろうマチルダ」さん。
意外!…ではないか。
「ONE MAKE」のご主人、ピコさんはマチルダさんのマネージャーもやってはるのだ。

ホテルに荷物を置いて、米子の飲み屋街を常吉さんと散策。
知らない町を飲み屋探して歩くこの時間、割と好きなのだ。

米子には風変わりな店が多いなあ。

安そうな焼き鳥屋で、いつものように、世間話。
ミュージシャンの話、政治の話、
相変わらず鈴木さんの話は、フィールドが広い、
が、大体の話は「バカヤロー」とか「あいつ馬鹿だから」で終わる。
ライブ時間も近づいて来たのに、鈴木さんが串に手をつけないので、
串をばらして、ワシも食った。

手伝ったつもりだったのに、店を出てから、
「串から食べるのがうまいのに、ああするとたべたくなくなっちゃうじゃないか!」と、
今までで一番すごい勢いで怒られた。

店に戻ると松江在住の浜田真理子さんも来てた!
鈴木さんが「おれにはエロはできないけど、浜田真理子はエロだぜ~!
すごいよ!スプーン重ねるなんて、あんなエロ、なかなかないよ!」と
さっき飲みながら言ってた浜田真理子さんだ。
うわ~~!なんか同窓会みたいなムードになってきた。

そしてライブが始まる。
事前には鈴木さんの名前しか知らされてなかったが、
オープニングアクトを買って出たのは、踊ろうマチルダさん、
そして続くのは、浜田真理子さん!
奇しくも、その日は鈴木常吉さんの誕生日、
それに引っ掛けて歌われた浜田さんの歌が、ものすごくよかった!

浜田真理子さん、踊ろうマチルダさん、鈴木常吉さん、ワシ。
鈴木常吉さん曰く「パルチザン!」。

そして、鈴木さん。新幹線、やくも、米子の焼き鳥屋、
オープニングアクトを見てる時間と飲み続けてたので、少し心配してたが、
今日は、その酔いがエネルギーとして発散されていた。
なんか凄みまで感じる深い演奏だった。
お客さんが少ないのが、残念だが、今日のお客さんは、ホントにラッキーだ。
こんなに贅沢でいい演奏!
毎回、セットリストを携帯にメモして作っているのだが、
あんまり必要じゃないか、と載せてなかったのだが、
終演後、鈴木さんに「演奏中、携帯触ってただろ!」と責められたので、
今回は証拠としてセットリストをアップ。

ステージで焼酎!
いいのか?
あ、いいのか。
いつものことだな。

水の中の女、
田谷春望 、
ダーティオールドタウン、
さみしい時には、
思ひ出、
疫病の神、
父のワルツ、
目が覚めた、
鉛の兵隊、
トリちゃんの夢、
カエル(仮題)、
大感情、
マイホーム、
石、
アンコール:サマータイム。

浜田真理子さんが聴いてるのを意識したのか、
気合入った素晴らしい演奏でした。

今日は初めからトップギアに入ったような、
なんだろう、鬼気迫ると言ってもおかしくないほどの演奏だった。
浜田さんが「トリちゃん」を聞いたあと、
「この曲はあかんわ~~」と言いながら、
目を押さえていたのが、印象的だった。

ライブ後は、噂に聞いた「ONE MAKE」の打ち上げ!
鍋にサラダに、カレー。
どれも美味しく、米子の人が「今日は特別に寒い」という
山陰の凍えるような夜を、ほっこりあったかく過ごしたのであった。
米子の皆さん、ありがとう!
また行きます!!

受付嬢、いくちゃんと。
アホの子を拐う人買いのおっさんではない。

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