夜久一@レインコート。
昨日は、十三のレインコートで夜久一くん。
なんとなく、ゆるりと始まった。
春先に雪解け水が流れ始めるかのように。
小さな流れは、やがて次第に水を集めて、奔流になる。
そしてまた静かに伏流となり、地面に沁み込んでいく。
なんか、そんな光景が思い浮かんだ。
柔らかく気持ちいい始まりやな。
次は「ブルー」。
夜久くんの「らしさ」が詰まったようなええ演奏やった。
夜久くん、またギター上手くなったかな?
一人でやってるとは思えないような奥行きのある空間を感じる。
例えば、栃木の大谷石の採石場跡のような、
広い地下空間で聴いてるような気分。
「赤とんぼ」も夜久くんが歌えば、「こんな曲だっけ?」と、
誰かに聞きたくなるくらい、新鮮でオリジナルな印象になるな。
おおお!鈴木常吉さんの「鉛の兵隊」!
夜久くんバージョンは、ギターが淀みなく流れる川のよう。
その上を歌が滑るように進んで行く。
なんだか美しい。
なんて奏法か知らんけど、夜久くん、親指でフレット押さえながら弾いてたなー。
二部もやはりゆるりと始まる。
昔の夜久くんの印象は「とにかく声がでかい」やったけど、
いつの間にか、小さな声でも細やかな感情を載せてて、
歌の幅が数倍に広がった気がする。
観るたびに新しい夜久くんが感じられて、ほんまライブが楽しみ。
ときどき、裏声が混じる。
声を伸ばしてる途中で裏声に変わったり。
色っぽい。
なんかピーター・ゲイブリエルを思い出した。
浅川マキさんの「少年」や!大好きな歌。
切ないわ〜〜!!
ほんで「ロック・ユー・ベイビー」「疫病の神」、
夜久くん、なんでこんなにワシの好きな曲ばっかりやってくれるんか。
しかも、夜久くんにしか出せない声で。
夜久くんにしかできない演奏で。
もう!泣かすなよなー。嬉しいけど。
ラストの曲は、初めて聴くのかな?胸が苦しくなるくらい切ないな。
ワシのどストライクの曲やった。ウルウル。
これでは終われんな。当然アンコール。
これも初めて聴く曲かな?「舞踏会」。
夜久くんの歌、全然声のタイプは違うけど、
ときどき渡辺勝さんを思い出す。
緩やかなリズムから、ズシンと響く声が、
そう思わせるのかな?
ひとことで言うと「たまらん」。
昨日も、ええライブでした。
夜久くんのライブは、ほんまに毎回楽しみ。
次は、ニューアルバム出してのレコ発ライブらしいので、
ますます楽しみです!