ハモニカクリームズ@パーカーハウスロール。

さあ、今日の元々の目的、ハモニカクリームズのライブ。
昨年初めてムジカで聴いて、度肝抜かれて、
次の日の枚方Tサイトのインストアライブまで、追っかけしたバンド。
日本発の新たな民族音楽、ケルトブルースを標榜して、
世界最大のケルト音楽祭で、アジア勢で初めて優勝したバンドである。

今日はゲストのドラムに宮川剛さん!より期待が高まって来る。
始まった!のっけから、すげえ圧!
宮川剛さんのドラムがとんでもない!!もちろんメンバー3人負けてない。
音は緻密に構成されてるのに、4人が4人とも遊んでるみたいに楽しげに見える。
これはすごいことなんちゃうやろか。

曲とか構成とか流れとかも、全員が頭に入ってるどころか、
血肉化してるからこそ、こんなに自由になれるんじゃないだろうか。
4人がすごいスピードで演奏しまくるときの音は、
ものすごく分厚くて、カオスっぽいんだけど、
一面ではちゃんと規律があって、なんだかヘビメタに似てる気もした。
あーそー言えば、リッチー・ブラックモアも、
自らのルーツであるケルトに回帰してるらしいもんなー。
ケルトとヘビメタって、なんか近いもんがあるんかも、
と見当違いであろうはずのこと、思ってみたりする。
考える頭が、感じる頭に占領されてるのかもしれない。
とは言え、やはりケルトはケルト。
切ないフレーズでは、まっすぐワシの胸に切り込んで来る。
なぜワシはこんなにケルト音楽に泣かされそうになるんだろう。
でもその涙に嫌な感じはひとつもない。
自分では届かない部分を撫でてもらってるような、心地よさがある。

それにしてもハモニカの清野さんの演奏はどないなってるんやろ。
確かにハモニカの音に違いないんやけど、
「なんでそんな音が?どこからそんな音が?」と何度も驚いた。
それは演奏能力についてだったり、
「ここにその音色?」という意外性だったりするんだが、
その意外性は、少し聴くと納得に変わるのである。
こんなハモニカ、聴いたことない。
めっちゃ唐突やけど、この土着的やけど、
それが故に、それ以上に国際的でもあるこのバンドを
橋の下世界音楽祭のステージで聴いてみたい、
どんな知らない音楽でも気に入れば、
躊躇なく大騒ぎで盛り上がるあの聴衆に、
このバンドをぶつけてみたいと思った。

MCでもゆーてはったけど、ハモニカクリームズの曲は、
だいたいがスパッと終わる。
その潔さも、だんだん快感に変わってゆく。
フィドルとハモニカのユニゾンにゾクゾクしたり、
激しいカオスの音の中からギターを探すと、
すげえリリカルな演奏してたり、
ドラムっ、てほんと音楽のエンジンやなーと感心したり、
バンドという形の面白さを再認識した。
ないはずのベースが聴こえて来たりもした。
これ、前に橋の下でも思ったなあ。
ええドラムと他の楽器が重なると、ドラム音に音階があるように感じるのかなあ。

アンコールは総立ち。
そーやなー、音楽と踊りって、
元々は不可分なもんなんやろなーと妙に納得しながら、
ワシもリズムに身を任せた。

めっちゃご機嫌さんなライブやった。
外に出ると、京都の秋が深まっていた。

(おまけ)
阪急に乗って帰ったが、
山崎あたりでJRの在来線と並走した。
なんか嬉しかった。

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