フィクションのスパイ映画とか観てる場合ではない。映画「ナワリヌイ」。
いやはや、凄い時代になったもんだ。
本人が出てくるドキュメンタリー映画なのだが、
「本人役」とか「再現フィルム」とかではない。
まさに罠を仕掛けたりする、その場面の、スマホで撮ったのか、
その映像そのものも使われている映画なのだ。
しかも、そのストーリーが、フィクション映画以上に、
ドラマチックでスリリングなのだ。
プーチンの政敵、アレクセイ・ナワリヌイのドキュメンタリー映画
「ナワリヌイ」を観てきた。
途中何度も、ドキュメンタリーということを忘れるほど、
映画にのめり込んでしまった。
ほんまに、こんなスパイ映画のような、ゴルゴ13のような仕掛けで、
事実が明るみに出たりするもんなんやなあ。
インターネットやデジタルの能力を駆使した展開、
こういう時代になってきたんやなあ、と驚いた。
しかし、デジタルで出来ることを結集したら、
もしかしたら、この映画自体、ロシア政府側の言う、
フェイクかもしれない、、と疑い出したら、
永遠にキリがなくなってしまう。
ほんまに真実に辿り着くのは、
却って難しい時代になってしまったのかもしれん。
とりあえず、ワシは、今のところ、
この映画のことを真実だと思っているのだが。
いずれにしろ、どんなことがあろうと、
その人の政治的主張が国家の方針と違うことで、
逮捕されたりする社会を、ワシは「正しい」とは思えない。
関係ないけど、この映画、シニア料金で初めて観た映画だった。
大きな映画館に1,200円で入れるのは、なかなかに気持いいものであった。
ほんまは、還暦迎え、自分が老境に入ったことを自分に言い聞かせようと
「PLAN75」を観るつもりだったのだが、
公開初日やったようで、ほんでやっぱりリタイア世代が興味持つ映画のようで、
曜日関係ないのか、満席に近い混み具合だったので、
こっちにしたのだった。
いずれ、PLAN75も観に行くだろうけど、
そっちが混んでたおかげで行くかどうか迷ってたナワリヌイ、
観に行けて、ほんま良かった。
観逃してたら、絶対後悔する、凄い映画でした。