道中ぶっ飛び、着地は、予想範囲内。映画「わたしは最悪」。

道中、ぶっ飛んではいるが、けっこう共感できる映画だった。
成績も優秀で、「自分は何者かになれるはずだ」と、どこかで思ってるけど、
その「何者」かがわからないし、
「結局、自分なんて、大したことないのかも」という気持ちも捨てきれない。
ワシが観るに「わたしは最悪」は、そんな映画だった。

その間を揺れ動く中で、
時に突拍子もない行動に出る。
それを「まさに映画」という手法で、
ファンタジックに盛り上げる。

音楽もいい。
主人公も、彼女と大きく絡む二人も、それ以外の人々も、
きちんとキャラクターが描かれてる。
良質な映画が持つ要素を、
兼ね備えた映画だと思う。

ワシは世代的に、と病歴も絡むのかもしれないが、
漫画作家の彼に、グッと思い入れしてしまった。
ネタバレになるので伏せるけど、
終盤の彼の思うこと、喋ること、行動、
すべてに「うんうん」とうなづいてしまった。
ちょい涙ぐみながら。

けど、だからこそ「最後がなあ」と少し思った。
最終的には、そこでまとめるのか、、。
奔放な若い時期の、ちょっとした回り道、
みたいな意味づけしてしまうのか、、。
後日談でも、もっと予想を裏切る着地が欲しかったなあ、
と少し思ったのでした。
そこまでは、ずっと期待に応えてくれる映画だっただけに、
ちょっと残念でした。

あ、でも、そこも含めて「この映画好き!」って人も、
きっと多いと思いますよ。
ワシの期待の方向性が、少しいびつなんやと思います。

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