ムジカで異種格闘〜完全閉店セールと佐藤正治×オニ。

三日連続、ライブに遅れた。
夏バテ気味なんかなあ。
出かけようとしてから出かけるまで、思った以上に時間がかかる。
もっと早くに出かけようとせんとな。

遅れた入ったのは、ムジカジャポニカ。
まずは、ワシにとってはお初の「完全閉店セール」
いろんなバンドで観てる多田葉子さん(Asax・Bcl・etc)と、
秋山 Bob 大知(Computer、Synthesizer)さんのユニット。

ワシが入ったときは、秋山さんが一人で演奏してはった。
なんだか実験室を見学してる気分になる。

途中で多田葉子さんがステージ出てきた。
すげえ不思議な世界やなあ。
映画のMEだけ抜き出して聴いてるような気分。

インプロビゼーションだと思うんだけど、
メロディらしきものはなく、
熱量はまったくないのかと思って聴いてると、
突如、激アツになったりする先の読めない展開、
こりゃトリップするしかないか。

多田さんは、バスクラリネット、ピアニカ、クラリネット、サックスなど
楽器を持ち替えて。

お!マウスピースだけで吹き始めた。
ピアニカの鍵盤に指をこする音まで音楽に。

アナログとデジタルの化学反応って感じやろか。
ほんま何が起こるか分からんわ。

MacBookをパタン!と畳んで演奏終了。
こりゃ、かっこいいですわ!

二組目は、これまた異色の組み合わせ。
ヒカシューの佐藤正治さんとあふりらんぽのオニちゃん。
ドラムと二人のスキャットみたいな叫び。

一組目とは真逆のような最初から熱量爆発。
一組目が北極圏だとしたら、こっちは赤道直下って感じか。
共通してるのは完全に自由ってとこかもしれん。

オニちゃん、座り込んでギター擦りだす。
こっちもこっちで、何が起こるか分からんなあ。

お!ちゃんとストラップかけて弾き出した。
かっこいい!

カリンバみたいな音程のある音が聴こえるけど、
どの楽器なんか分からん。
シンセドラムなのかな?
車のホイールみたいなんもドラムにセットされてるし、
それ、スネアに乗せて叩きまくりもするし、
佐藤さんのスキャットは、ヨーデルみたいだったり声明みたいだったりするし、
オニちゃんは、ホーミーみたいな声も出すし、
寝っ転がるし(笑)(気絶か?)ムクっと起き上がるとハウリング満開やし。

いつの間にか、大爆音大会になってる!
熱いけど、これは赤道直下やない。
なんとなくヨーロッパ的なもん感じる。
根拠ないけど。

一曲終わってオニちゃんの「ありがとう」、
繰り返して、繰り返して、
そのまま二曲目の言葉に(笑)
ほんま油断してられんわ。

このあとしばらく記憶がない。
完全にトリップしてしもてた。
かっこよくて、気持ちいい音に、
ふわふわ浮かされていた。
ほんま、こんな浮遊感のある爆音て、
経験ないかもしれんなあ。

ふと、うつつに戻ると、アンコールの始まるところやった。
アンコールは多田さんと秋山さんも入って四人で。
いきなりの四人で、もちろんリハなしの、完全ノープランやったらしいけど、
けっこうファンキーな音になった。
あれとあれ、掛け合わせると、こんなことになるのか!
と、驚くほど、どっちのユニットともまた違う、新しい音でした。
共通してるのは、やっぱり自由ってことか。
この四人で、新ユニット組んでほしいなあ、と思う、
新鮮なインプロビゼーションでございました。

おまけで、観客で来てた良元優作くん。

なんか普段と違う感じの服やったんで、見ると、
「良元コンサルティング」のロゴ。
大兄ちゃんの会社らしい。
何の相談に乗ってくれるんやろ。
「何相談しても、最後には『知らんがな!』言われそうですね」言うと、
大笑いしてはった。
良元さんの隣には、渕上純子さんも来てはった。

またまた体験したことのない新鮮で、かっこいい音楽に三つも出会えた
(完全閉店セール、佐藤正治×オニ、アンコールの四人演奏)、
嬉しい夜でございました。

今回は、どちらも結成したばかりのユニットなのか、動画が見つかりませんでした。
それぞれの動画貼ろうかとも、思ったんだけど、
それとは、全然違う音楽だと思うので、敢えて、動画は貼らず。
ぜひ、生でお聴きください!

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