法輪寺〜嵯峨嵐山文華館「どうぶつ美術館」。
先週木曜、久しぶりに京都に出かけた。
嵯峨嵐山文華館の「どうぶつ美術館」て展覧会に行くつもりだったのだが、
阪急電車で嵐山駅に着いた途端、
「そう言えば、嵐山に何度も来てるのに、
虚空蔵さんにお参りしてなかった」と思い出す。
虚空蔵さんは法輪寺の愛称。
奈良時代からある古いお寺で、
渡月橋は、もともと法輪寺に渡るための橋で、
「法輪寺橋」と呼ばれてたらしい。
嵐山が注目されるきっかけになったお寺なのだろうな。


雷の神様、電電明神を主神とする明星社が
境内にあるため、
置かれてるようです。

平日だったので、境内は人も少なく、
夏の名残か、ミンミンゼミやツクツクボウシの声が聞こえる。
大阪の町中では夏の盛りでも、あまり聞こえない声なので、
最近は、この声を聞くと、旅情を感じてしまうようになってしまった。
ワシの旅モードスイッチ、オン。

渡月橋からの眺めの一部になってる多宝塔を間近で観る。

すっかり秋の空。




展望台のようなスペースからは、真下に渡月橋、嵯峨野のほぼ全域が視界に入る。
右に目をやると、比叡山も見え、京都タワーまでの京都市内が一望できる。
ええ場所や。
あと1ヶ月ちょっとすれば、紅葉で絶景のスポットなんやろな。
少し、色づいてる木も見かけた。


せっかくなので、パノラマで撮ってみた。
写真でわかるように展望スペースにはワシ一人。
ええ時間、過ごさせてもらいました!
思いついた、ワシ!えらい!

近くで観た多宝塔は、やはり美しかった。

本来の目的地、嵯峨嵐山文華館を目指す。
確か、虚空蔵さんのお参りの後は、振り返っちゃダメという言い伝えがあったので、
ちょいと緊張しながら「これくらいならええやろ」と90度以内の前方角度で上流を撮る。
ええっすよね?ダメっすか??
渡月橋渡ると、平日なのにけっこうな人!
修学旅行らしき人たちも多い。
数年前のひと気のない嵐山も寂しかったけど、
人が多けりゃ多いで、人混み苦手モードが動き出して、
少し早足で、一番混んでるあたりを通り過ぎる。

嵯峨嵐山文華館では、現在「どうぶつ美術館」という展覧会を開催中。
ワシ、動物の絵とか、魚の絵とか、生き物の絵が結構好きだし、
ここ嵯峨嵐山文華館の雰囲気も好きなので、
ちょっと楽しみにしてた展覧会。
ここは、特に断りがない限り、写真OKなので、
気に入った絵を撮る。

「群蝦蟇図」
カエルの絵は、特に好き。

「熊図」
雑にすら見える大胆さが良かった。

「梅下白猫」
香箱座り、言うそうです。
リラックスしてる時のポーズらしいんすが、
その割に機嫌悪そうなんがおもろかった。
菱田春草、あんなに猫の絵描いてるのに、
実は猫嫌いだったと知って、
ちょいビックリ。

「群鶏」
前にも観たけど、
このおびただしい鶏と
統一された色調が好き。
そして、この美術館の二階の展示室、大広間になってるのが、すごく気持ち良いんす。
ああ横になりたい!!


そして、その前の廊下も素晴らしい。
大堰川に面してて、のんびりとした風景観るのが、
たまらん幸せな時間なんでした。
横にこそ、ならんかったけど、椅子に座って、
大広間で5分くらい、大堰川眺めつつ、廊下の椅子でも10分くらい、
寝落ちさせてもらいました。


美術館周りのあまり人のいないところを散歩しつつ、
バス停に向かいます。
