楳図かずお大美術展@あべのハルカス美術館。

秋晴れの気持ちいい日が続きますな。

天満橋から観る大川公園も色づいてきました。
錦繍、ってほどでもないけど、
毎年、観るとなんか嬉しくなる風景です。

で、久しぶりに電車に乗って出かけた先は天王寺。
あべのハルカス美術館で、絶対に外せない展覧会をやってたんでした。

着いてみると、同じハルカス内で、SLAM DUNKの催し物やってる様子。
ハルカス、えらい漫画推しやな。
実はワシ、この前日に、ちょっと企むことあって、
また髪の毛を真っ赤に染めていたのでした。
こじらせ中年桜木花道コアファンみたいで、
かなり、恥ずい。
行きたい展覧会、九月からやってて、なかなか行けなかったのに、
このタイミングで行くことになるとは、、。
まあ、8月にこだまに乗った時、
キティちゃんファンに見えたよりは、痛さ、少しマシか。

その行きたかった展覧会は、楳図かずお大美術展

いやあ、素晴らしかった!
ずっと好きな人やったけど、
今までワシの知ってた楳図かずおさんは、
ほんの一部の楳図さんやったんかもしれん、思ってしまいました。

撮影可だったとこの写真中心にちょこっとだけ解説していきますね。

作品が素晴らしいだけでなく、展示方法もユニーク。
若手の作家とコラボしてるんかな?
インスタレーションとして、展示されてました。
上の写真、絵に見えるけど、コードがついてることからわかるように、
全部モニターで、楳図さんの絵が次々変わって行きます。
楳図さんの絵って、こういう若い作家の何かを刺激するんかなあ。
そういう意味では岡本太郎さんと近い存在かもしれんなあ、思いました。

略年譜には、かつてのワシの上司、弟の良雄さんの名前が。
お母さんの市恵さん(名前、この年譜で知ったんやけど)が亡くならはったとき、
ワシは良雄さんの部下だったので、お葬式、参列させて頂きました。
そのとき、かずおさんもいらっしゃって、
ちゃんと黒い喪服を着てはったんで
「楳図かずおさんでも、こういう時は喪服なんやな」と感心して、
頭を下げて挨拶すると、真っ赤なスニーカーが目に入って来て、
「やっぱり楳図かずおさんや!」と嬉しくなりました。
お葬式で不謹慎な話ですが。
後日、弟の良雄さんが
「兄貴は、ほんま不思議なやつやなあ、
普段、全然連絡取れないし、帰って来もしないのに、
お袋がいよいよ危ないってときにふら〜〜っと帰って来てな」
携帯電話も普及してなかった当時のこと、
「やっぱり楳図かずおさんや!」と、またまた嬉しくなりました。
ちなみに、この良雄さんのご長男が「まことちゃん」のモデルという話も、
良雄さんからお聞きしました。

デビューしたての頃。
画風、定まってませんが、今に繋がるのも、既に、、。

おおおお!まことちゃん!!
ワシ、中学〜高校の頃、めっちゃ影響されてましたわ。
今でも「グワシ!」はできませんが。

ここは、新作「ZOKU-SHINGO」の絵をタペストリーにした部屋。
この部屋の前に「ZOKU-SHINGO」制作途中の楳図さんの映像があるんですが、
86歳にして、まったくの衰え知らず!
すごい創作エネルギーですわ。

で、この次からは「ZOKU-SHINGO」の全101話が展示されてるのですが、
これは撮影禁止。
いや、撮影できても撮らなかったかも。
絶対これは、現物を観た方がいい!
絵もすごいし、キャラクターの造形もたまらんし、
ストーリーも、ほんまワクワクする!
感動すら覚える渾身の素晴らしい作品でした。
楳図さん、ほんま途方もないなあ。
今が人生で一番創作意欲があるんちゃうかな、思いましたわ。

「ZOKU-SHINGO」観た後にも、インスタレーションが。
楳図さんの絵の前を、なんかが飛び回ってて、おもろかったです。

グッズも充実してました。
買わなかったけど、スケボーも。

楳図かずお大美術展は今月11月20日まで。
開催期間終了間際ですみません!
けど、ほんま行った方がええですよ!

【こぼれ話】
弟の良雄さんも、すごくユニークな人でしたが、
お兄さんの変わり様は尋常じゃなく、
よく振り回されてたそうです。
一度、おもしろい漫画家二人でやるCM企画を進めてて、
良雄さんに、お兄さんに出演交渉してくれ、とお願いしたのですが、
「それだけは堪忍して!」と懇願されました。
良雄さんに懇願されたのは、
長い部下時代、この一度だけでした。
結局、蛭子能収さんとひさうちみちおさんに出演してもらって、
おもしろいCMができたのですが、
その動画、見つかりませんでした。
また観てみたいなあ。

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