雨中墓参。

30年前に31歳で亡くなった同い年の同業の友だちの墓参りに行ってきた。
生憎、小雨混じりの天気だったが、それほど寒くもなく、
山には、緑の中に、ところどころ山桜も残っていて、
けっこういいタイミングの墓参りだった気がする。

あいつが亡くなって、30年、ワシはあいつのほぼ倍の年になった。
同い年だったけど、あいつは早生れだったし、
ワシは大学で留年してたので、
社会に出たタイミングで言うと、2年先輩だった。

もう生きてたあいつの倍近い年だし、
今、31歳の人を見ても「若いなあ」と思ってしまうのだが、
あいつは、いつまでも、ワシの2年先を行ってる気がする。
たぶん、それはワシが逝くまで、変わらない気持ちだろうと思う。

いつか、向こうに逝った時「お前、爺さんになったなあ」と
31歳そのままのあいつにびっくりされて、
あいつが体験できなかった、40歳の、50歳の、60歳の、
苦労話をするのが楽しみだ。

墓参りしながら、その道中で、その後の居酒屋で、
一緒に行った人たちと、
思い出話や、今、抱えてる状況の話など、尽きぬ話をした。
もちろん、それぞれに抱えてる問題は違うけど、
同年代だし、たくさんの同じ時間を過ごしてきてるし、
ものすごく分かり合える気がした。

こんな風な仲間って、他にいるのかな?
この年になって、この繋がりはかけがえのないものだと言うことが実感できた。

もともと、この集まりは、逝ってしまったあいつの呼びかけで始まった。
そして、今日、あいつのことで、
3年ぶり以上、つまり、例の感染症の世界的流行以来、初めて、
大切な友だちと、再会することができた。

あいつは、30年前に逝ってしまったけど、
今でも、今のワシを、助けてくれる。
ほんまにあいつには、ワシの人生にとって欠かせないものを、
いろいろもらったのだなあ。

ありがとう。
金田忠彦くん。
いつか、また!

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