どこに人生を変える出会いが待ってるか、わからない。BBBムービー「台北アフタースクール」。

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ここんとこ、けっこうアジア映画づいてて、
どれもレベル高くて、満足してるのだが、
その中でも、一番気に入って、
もう一度、観に行きたいと思ってるのが、この映画でした。

1994年の高校三年生、大学受験が過酷なこの頃の台湾では、
予備校が、すごく大きな意味を持つ場所らしい。
人生で一番、お勉強に集中しないと
あかん時期なんかもしれんねんけど、
そんな時に、受験とは別の意味で、
大きな転換点を迎えることもあるよな。

監督のラン・ジェンロンさんの体験を元にしたフィクションらしいけど、
そのラン・ジェンロンさんが、
予備校時代の先生との出会いがきっかけで、
役者&監督として、映画の道に進んでることを思うと、
彼は、ほんまにこの時期に、
人生を変えるような大きな出会いがあったんやな。
しかも、その先生が、のちに画期的なドキュメンタリー映画を作る
ミッキー・チェンという監督になるんやもんな。
むちゃくちゃ得難い大きな体験をしはったってことやな。

三人の男の子、予備校のマドンナみたいな女の子、
彼らを大きく変える予備校の先生、
それぞれが、それぞれに良くて、
キュンキュンしてしもた。
キャスティングも絶妙やなあ。

ストーリーもようできてて、
あの海岸で、男の子二人が再会するシーン、
前の話、思い出したら、なぜ、あの子が、あの海岸にいたか、
あの子の本気具合が見えるもんな。
で、海に向かって叫ぶ二人の言葉の、
キュンとすること!
このシーンを観るためだけに、
もう一度、観に行ってもええくらい、好きなシーンやった。

どの時代であっても、どんな人にも、
「自分の人生に現れてくれてありがとう」と言いたくなる
出会いがきっとあるんだろうと思った。

舞台は1994年やけど、2023年という時代を、きちんと踏まえた、
ただのノスタルジー頼みの映画でないことは、
観れば、すぐ伝わってくると思う。

むっちゃ細かいことやけど、
あのカップラーメンのシーンは、
ラン・ジェンロンさんの実話であって欲しい気がしました(笑)

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